片付けは減らすことではなく「選び取る」こと

観葉植物に水をやる時間
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片付けの目的は「ものを減らすこと」ではありません。片付けを仕事としてきた私がたどり着いたのは「自分にとって本当にいるものを選べる人になる」ということ。

たとえば、マグカップひとつでも気分を上げてくれるお気に入りは「いるもの」。趣味の道具、思い出のものなど、なくても困らないけれど、あると暮らしを豊かにしてくれるものも同様に残します。一方で、思い入れもなく、使っていない日用品や便利グッズなど、ただ無意識に家にあるだけのものは、家にある必要がまったくありません。

ものを持つ目的をよく考えると、「いる・いらない」を判断できるようになり、自分にとっての適正な量もわかってきます。「減らすための片付け」から「自分を大切にする片付け」へ。それが、50代からの人生を心豊かに、ゆるやかに生きる片付けの形だと思います。

50代は、これまでの暮らしを振り返りながら、新しい自分らしさをつくっていける時期。今回ご紹介したことが、ものを減らすことに縛られず「大切なものを選び取る」前向きな片付けのヒントになれまうれしいです。

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