大の漫画好きとしても知られるTHE ALFEEのリーダー・高見沢俊彦さんが今イチオシの作品を紹介。ここでは、 バンパイア×ピュア高校生の新感覚ラブコメ『ババンババンバンバンパイア』について語ります。
バンパイア×ピュア高校生の新感覚ラブコメ
『ババンババンバンバンパイア』奥嶋ひろまさ/著 秋田書店刊(1)~(11)
老舗銭湯「こいの湯」に住み込みで働くバンパイアの森 蘭丸。彼の目的は、銭湯のひとり息子・李仁(りひと)の血をいただくこと。極上の血を守るため、ベテラン吸血鬼は今日もドタバタ駆け回る!

ババンババンバンバンパイア1(1)(少年チャンピオン・コミックス)
これまで吸血鬼をテーマにしたコミックはいくつもありましたが、今月紹介する作品は、主人公が銭湯で働くバンパイアで、名前が森 蘭丸という、斜め上から発想のユニークな作品です。
森 蘭丸の好物は満18歳の童貞男子の生き血であり、彼のターゲットは銭湯の一人息子、李仁くんです。蘭丸は彼が18歳になるまで貞操を守ろうと奮闘するものの、勘違いが原因でさまざまなトラブルが起こり、ボーイズラブコメディの要素満載のコミックに仕上がっています。
とはいえ、バンパイアの悲哀は死ねないこと。永遠に血を求めるなかで、450歳ともなれば、悟りの境地に達するのでしょうか、怠惰な暮らしより、人間らしく規則正しい生活を望む姿が興味深かったです。
先日、映画化されたので早速観に行きましたが、コミックのキャラがスクリーンに現れたような没入感を味わいつつ、「国宝」で見せた吉沢 亮さんの演技力の振り幅の凄さを思いっきり堪能いたしました。