●一日中、家にいる子ども。毎日3食のシェフと化す母

子どもがスマホを使っている様子の画像
子どもと過ごす時間が増えるのは幸せなのはわかるのですが…ずっと家にいる我が子にしんどい思いをする人も(写真はイメージです)
すべての画像を見る(全3枚)

夏休み中、子どもが毎日家にいると、3食準備をしなければいけません。

「朝食が終わったら、次の昼食は何をつくろうか考え、毎日食事のことを考えて一日が終わります。冷蔵庫がすぐカラになるので、買い物に行く回数も増えて、余計に忙しくなっています」(アルバイト・45歳)

「子どもたちが常に家にいるためか、3食以外にもおやつや飲み物をリクエストされます。少しは出かけてくれたらありがたいんですが、家にいてゲーム三昧ですから」(専業主婦・31歳)

受験を控えた子どもは家にはいないけど、お弁当づくりもまた大変です。

「子どもが小6の夏休み。中学受験を控えた夏期講習は日曜とお盆休み以外はほぼ毎日、昼・夜の分のお弁当づくりがあります。夕方には塾にお弁当を届けに行きます。親子ともにハードな夏でした」(アルバイト・45歳)

●フルタイムママは、子どもへの罪悪感を抱いてしまうのも夏休みで…

女性がソファーで横になっている様子
自分も仕事のこともあり、子どもの夏休み時期は日々ぐったり(写真はイメージです)

一方、仕事を持っているママたちは、子どもに対して罪悪感が生じ、精神的にもつらい「夏休み」になります。

「正社員で働いているので、毎日児童館に預けてお弁当を持たせるのも大変でしたが、それ以上に、『ほかの子どもたちはママと過ごせる時間がたくさんあるのに』という罪悪感が半端なかった」(フルタイム・39歳)

「今年から午後も仕事の日が増え、お昼をつくってあげられないこと。ひとりで食べさせてしまう日が出てくることに罪悪感があります」(パートタイム・44歳)

それでも、仕事以外は、有り余るパワーをぶつける子どもたちと向き合うのもやはり母親。

「子どもたちはとにかく毎日夜更かししています。昼間に相手ができず、さみしい思いをさせてしまうので、つい遅くまで一緒にテレビを見たりゲームをしたりと付き合ってしまうのですが、とにかく朝起きるのがツラいです(涙)」(フルタイム・40 歳)

こうしたママたちからは「ああ、早く2学期が始まってほしい!」なんて切実な声が聞こえてきそうですが、教員からはこんな不満がありました。

「『夏休みが大変、早く学校が始まって』『ちょっと学校にでも行ってくれれば』と言われると、『いや、その大変な子たちを普段40人分抱えているのよ、託児所じゃないのよ…』と複雑な気持ちになります。正直、教師にとっては夏休みはありがたいです」(学校教員・30歳)

大変なのはみな同じ。そんなことも重々わかっているんですがね。
しかし、何年かたつと、こうした過酷な日々も宝物に思える日々が来るようです。最後に、「夏休み」を卒業したママたちからのこんな声を紹介します。

「幼稚園から小学校低学年の頃は、遊びの相手をしたり、レジャーへ連れて行ったりしなければならず、体力もお金もかかり大変でした。しかし子どもの年齢が上がるにつれ、友達同士で遊ぶようになり親の出番はなくなり、夏休みが大変だったというのは、今ではいい思い出です」(パート・43歳)

自由研究の付き添いで共に虫に刺されるのも、親子で肩を並べて読書感想文に取り組むのも、後から振り返ればいい思い出になるかもしれません。