地震が起こったとき、自分だけでなく家族の身を守る知識もつけておきたいものです。ここでは、元大阪市消防局職員で防災アドバイザーのタイチョーさんに、自宅で被災したときの対処方法を教えてもらいました。
※この記事は『大地震・津波・集中豪雨が起こったそのときに NG行動がわかる防災事典』(KADOKAWA刊)に掲載された内容を一部抜粋・再編集しています
すべての画像を見る(全5枚)家の中に「安全区域」をつくる
地震に対する基本的な対処は低い姿勢で頭を守り、危険な場所からすぐに離れることです。危険な場所とは次のような場所です。
<危険な場所>
- 体重の半分以上の重量ものがある場所
- ものが落ちてきそうな場所
- とがったものがある場所
- 割れやすいものがある場所
これらの危険がない「安全区域」を家の中につくっておき、揺れを感じたらすぐに安全区
域へ避難することが大切です。
●地震直後に身を守る姿勢
揺れに強いダンゴムシ姿勢をとり、身の回りのもので頭を守ります。近くに適当なものがない場合は手で頭を守ります。
危険な場所にいる場合は頭を守りながら、低い姿勢でその場を離れ、「安全区域」へ逃げ込みましょう。
●寝室を安全区域に
巨大地震では少しの避難の遅れが命取りになりかねません。就寝中は地震に気づくのが遅れ、周囲は暗く頭も回らないため迅速で適切な避難が困難です。寝室を安全区域にし、夜中の地震にも対処できるようにしておきましょう。
●地震直後の行動原則
次のレスキュー3原則で身を守ります。
<レスキュー3原則>
- 「打たない」:落下もの、机の角などで頭を打たない
- 「切らない」:ガラスや鋭利なもので手や足などを切らない
- 「挟まれない」:タンス、冷蔵庫などの重量物に挟まれない
自宅で地震にあったときのNG行動
ここでは、地震発生時に避けた方がよい「NG行動」をご紹介いたします。
●家具を押さえる
足元が揺れている状況では重い家具や家電を押さえることは不可能です。下敷きになり最悪圧死する危険があります。重量ものからはすぐに離れることが大切です。
●天井を見上げる
揺れの強さを確認しようと照明などを見上げると、割れた蛍光灯や窓ガラスの破片で目などをケガする恐れがあります。揺れは近くのものを見て確認しましょう。
●窓をあける
避難路を確保するため地震直後に窓をあけに行くことは危険です。窓ガラスが割れてケガをしかねません。窓ではなく扉をあけるようにしてください。