定期的に片付けているつもりでも、部屋がすぐに散らかってしまいませんか? 整理収納コンサルタント・本多さおりさんによると、「片付かずモヤモヤする場所」には8つの要素が考えられるそう。そこで、片付けのモヤモヤ因子と、因子のひとつである「ものの出し入れがしにくい」問題の解消アイデアを教えてもらいました。著書『あなたを動かす 片付けの切り札』(大和書房刊)より一部抜粋してご紹介いたします。

お菓子ボックスの中に、100円ショップの小さなダストボックスとハサミを入れ込んでいます
お菓子ボックスの中に、100円ショップの小さなダストボックスとハサミを入れ込んでいます
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片付けを妨げる「モヤモヤ因子」8タイプ

「片付かずモヤモヤする場所」は、だいたいこれら8つの因子のいくつかが絡んでいます。あなたのもやもやする場所は、どれが当てはまりそうですか? 原因がわかれば、対処もきっと見えてきます。

いきなりすべてを解決しようとしなくて大丈夫。まずは、因子の解消に向けた手をひとつだけ打ってみてください。

〈片付づかない場所のモヤモヤ因子8つ〉

  • 1:置きやすい(腰高はものが置きやすい/動線上だとさらに置きがち)
  • 2:とりあえずチョイ置き(住所が定まっていない/一時だけ家にいる)
  • 3:ものが見つからない(収納用品の中が見えない/奥や高いところが見えない)
  • 4:ものの出し入れがしにくい(なにかをどけて取る/動作に細かな神経が必要)
  • 5:視覚的にごちゃつき(色や素材が違う/形が違う)
  • 6:収納スペースに入りきらない(ものが多い/スペースが小さい)
  • 7:収納用品が合っていない(大きさ〈深い・浅い〉/形〈四角い・丸い〉/素材〈固い・柔らかい〉)
  • 8:同居人との折り合い(片付け意識の違い/それぞれの快適さ/安全面〈赤ちゃん〉)

フックとゴミ箱も、工夫次第で扱いやすくなる

わが家の収納やインテリアの工夫です。ちょっとしたことのようで、影響はけっこう大きいのです。

●使えるフック、使えないフック

荷物類をつるすフック

学校にあったようなクラシックな金属製フック(ホームセンターで購入)。さすが、かけやすく、落ちずで最も頼れるフックです。リビングのベニヤ壁にネジどめして、子どもたちのカバンをさげています。

フックのNG例

一方でこちらは失敗フック。でっぱりが小さくまっすぐで、カバンには向きませんでした。フックの間隔も狭く、かけるときに気を遣います。

●ゴミの出るところに、ゴミ箱

ティッシュとゴミ箱

ティッシュは使った瞬間ゴミになり、ハサミで封を切れば、切れ端がゴミになります。ティッシュとハサミの近くには、ゴミ箱を置いて暮らしをラクに。

寝床についたあと、子どもたちは鼻をかんだり鼻血を出したり。立ち上がりたくないので、寝たまま取れる位置にティッシュとゴミ箱。蝋引きの布バスケットをクリップつきフックでつるしています。