「冷え症」と聞くと冬をイメージすると思いますが、じつは夏でも冷え症に悩む人は多いそう。気温の高い屋外とエアコンが効いた室内の気温差によって自律神経が乱れ、冷えを感じやすくなるようです。今回は横浜血管クリニックの林忍先生に、夏の冷え症を改善する方法を聞きました。
すべての画像を見る(全3枚)夏は「冷え体質」改善のタイミング
暑くても、体を冷やす食材を多くとったり、運動不足によって、意外と体が冷えている人が多いという夏の時季。
「冷え症なのに暑さで気づかず、自ら冷す習慣を選択しているケースが多いです」と、冷え症外来専門医の林先生は言います。
とくに、更年期に差しかかる40代以降は、ホルモンバランスの乱れやストレスなどの影響で、自律神経の乱れから冷えやすい傾向にあるようです。
まずは、自分の冷え症具合を以下のチェックリストで確認してみましょう。
●夏の冷え症チェックリスト
・寒いわけでもないのに手足が冷たい
・布団に入っても手足が冷えて眠れない
・お風呂に入ってもすぐに手足が冷えてしまう
・夏はアイスなど冷たいものを食べる
・のどが乾いたら冷たい飲み物を飲む
・便秘や下痢になりやすい
・なにをしても痩せない
・暑いので入浴はシャワーのみですませる
・よく夜ふかしをする
・眠りが浅く、夜中に目が覚める
・あまり運動をしない
・エスカレーターやエレベーターをよく利用する
・他人に手足を触れられて、冷たいとよく言われる
チェックが4個以下 冷え症度30%
チェックが5~8個 冷え性度60%
チェックが9個以上 冷え性度90%
冷え症に自覚のない人は、家族や友人などの第三者に、自分の手足を触ってもらいましょう。「触れた相手が『冷たい』と感じた場合は、冷え性の可能性もあります」(林先生、以下同)
冷え症改善へと導く朝の習慣2つ
時系列順に、冷え症を改善できる朝の習慣を紹介します。簡単にできるものなので、ぜひ取り入れてみてください。
1:自律神経を整えるためにも、朝日を浴びる
美容の観点からいえば、紫外線は避けたいものですが、体を目覚めさせる意味でも朝はカーテンを開けて深呼吸を。冷えとりには自律神経を整えることも重要なポイントです。
ホルモンバランスの乱れや睡眠不足などが影響して自律神経が乱れ、交感神経が優位になっていると、血管の収縮が起こり、冷え症の原因になることもあります。
「朝目覚めたら、まずは太陽の光を浴びることで、自律神経が整って冷え改善へとつながりますよ」