勘違い2:サラダ中心はヘルシーだからOK
すべての画像を見る(全3枚)「ダイエット=野菜中心」と思っていませんか? たしかに、食物繊維は大切です。しかし、じつは“野菜だけ”の食事はやせにくくなります。その理由は、「タンパク質不足」。
50代からは筋肉量が減りやすく、放っておくと1年で1%ずつ筋肉が減っていくとも言われます。筋肉が減ると、代謝が落ち、脂肪が燃えにくい体に。おにぎり+サラダ、パン+スープだけ…そんな“軽食”では、エネルギーもタンパク質も不足しがちです。理想は、毎食に手のひらサイズのおかず(肉・魚・卵・大豆など)を入れること。
卵1個、豆腐半丁、ツナ缶、納豆などは、節約にもなるタンパク質源としておすすめです。「食べる量を減らす」のではなく「バランスを整える」ことが、体を変えてくれる方法ですよ。
<よくある失敗例>
・具だくさんサラダだけで食事をすませる
・朝はグリーンスムージーだけで出かける
・昼はサンドイッチとサラダで「軽く」を続けてしまう
勘違い3:運動をしなければやせない
「運動不足だからやせない」とよく聞きます。でもじつは、やせられない原因の8割以上は「食事」にあると言っても過言ではありません。ウォーキングを30分しても、消費できるカロリーはおにぎり1個分程度。それより、夜にお菓子をつまんでしまうクセを見直す方がはるかに効果的です。
もちろん適度な運動は健康にいいものです。ですが、運動は続けないと効果を感じられない場合もありますし、関節やひざへの負担があると体を痛めてしまうことも。したがって、まずは「食事の見直し」が先であることを覚えておいてください。
とくに50代以降は、無理せず長く続けるには、「食習慣の整え」がいちばんの近道です。
<よくある失敗例>
・毎朝ウォーキングしているが、夜にスイーツを毎日食べてしまう
・週2でジムに行っているからと食事を見直さない
・運動後のごほうびでカフェラテやパンを食べてしまう
「なにをしてもやせない」と思っている方も多いかもしれませんが、その裏には「間違った努力」と「古い情報」が潜んでいることも少なくありません。節約しながら、無理なく健康的にやせるためには、「正しい知識」で食生活を見直すことが重要です。
・カロリーより栄養
・野菜だけでなくタンパク質も
・運動より、まず食事習慣
たったこれだけを意識するだけでも、体は変わっていきます。私が提供しているダイエットプログラムでは、この3つを取り入れることで、食べるだけでやせて健康になられる方が増えています。
ダイエットは、「昨日の自分を少しだけ整える」ことの積み重ね
ダイエットは難しいことではありませんが、「始めよう」と思っても、なにかを大きく変えるのはハードルが高く感じるものです。なので、まずは以下のようなことから試してみてください。
・食事のたびに、タンパク質を“意識して”1品入れる(例:卵、豆腐、納豆、ささみなど)
・買い物のとき、パッケージのカロリーではなく「原材料表示」を見る習慣をつける
・「運動しなきゃ」ではなく、「まずは夜のお菓子を1回減らす」ことから始めてみる
1つでも行動を変えれば、体は反応してくれますよ。ダイエットは、だれかと比べるものではなく「昨日の自分を、少しだけ整える」ことの積み重ね。だからこそ、あせらず、あきらめず、やめずに続けることが、なによりも大切です。