今年の法改正で、所得税がかかる「103万円の壁」が「160万円の壁」に引き上げに。今回は、ファイナンシャルプランナーの塚越菜々子さんに160万円の壁を超えると手取りにどのような影響があるのか、詳しく教えていただきました。年収の壁に関するQ&Aも必見です。

壁を飛び越える3人の女性のイラスト
結局どう働くのがソンしない? 気になる疑問を専門家が解説
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160万円の壁:税金の壁は超えても手取りが減ることはない

年収160万円の壁の図

160万円の壁を超えた人は、すでに夫の扶養を外れ、厚生年金や健康保険の保険料を自分で負担している状態。支払った分は年収から引かれるので、所得税がかかり始めるのは年収190万円ぐらいからです。

仮に、所得税を支払うまで年収が上がったとしても、所得税で手取りが減って働き損になることはありません。年収160万円を超えると、夫の所得税は増え始めますが、自分の稼ぎも増えているので、結果的に世帯年収はアップします。

●年末調整で払いすぎた税金が戻ってくる!

今年の11月までは年収103万円を超えると、所得税が給与から引かれますが、年末調整をすることで払いすぎた税金が還付されます。