残念だった食べ物は…
すべての画像を見る(全17枚)――では、逆に口に合わなかったものはありますか?
本には載せていませんが、残念だった食べ物ももちろんありました。おしゃれなフランス料理店でシーフードシチューを頼んだら、奥から「チーン」と音がして、出てきたのが明らかに電子レンジで解凍されたものだったことがありました。
ハノイで食べたバインセオがおいしかったので、ほかの街でエビのバインセオを食べてみたら、小さいエビが3匹のっているだけで肩透かしを食らったことも。その2つのお店はGoogleマップではすごくいいレビューがついていましたが、ベトナムはGoogleマップの力が強すぎて、「いいレビューつけて!」とお店の人にお願いされたりすることが多いようなので、半分あてにならないなと思いました。
でも、こういった失敗も含めて、旅の醍醐味だと思います。とくにひとり旅なら同行者を気にする必要がありません。もし私が選んだレストランが微妙だったとき、同行者がいると気まずいし申し訳なくなりますが、ひとりだったら「まぁいっか」と思えます。
ひとり旅は新しい発見の連続!
――ベトナムに限らず、ひとり旅をしてみたいけど迷っている人がいたら、どんなふうに背中を押したいですか?
まえだ:私は、今までなかった目線で物事を見られるようになりたいし、新しい発見をしたいし、新しい出会いに驚いたりしたいです。そうすると世界が広がる感じし、自由になれる気がします。
そのために手っ取り早いのが、旅行に行くこと。異なる世界に身を置くことは、自動的に目線が変わるし、新しい発見がたくさんあるし、毎日が出会いです。
現地で思いきり楽しむために、安全管理には気をつけています。事前にガイドブックや外務省の危険情報を読み込むと、犯罪パターンがわかって引っかかりにくくなるのでおすすめです。気をつけすぎるくらい気をつけても損をすることはありません。
次ページからは、まえださんの最新コミックエッセイ『おいしいベトナムひとり旅』より冒頭部分を公開!
