ミニマリストと聞くと「もたない暮らし」や「なんでも手放す」というイメージをもたれがち。でもミニマリストの本質は「減らすこと」ではなく自分にとって本当に必要なものだけを選ぶということなんです。そんな選択を続けてきた、ミニマリストカヨさんの「手放さない」「使い続ける」と決めている4つのことをご紹介します。
すべての画像を見る(全4枚)1:家計簿アプリは使わない。家計簿の「手間」がちょうどいい
便利な家計簿アプリがたくさんある今、私も一度は使ってみたことがあります。レシートを撮るだけで自動で記録され、グラフで分析もしてくれる。まさに理想の時短ツール。ですがどうしても「予算を守る」という意識が育ちませんでした。
結局、たどり着いたのは紙の家計簿。正直、手書きは面倒です。買い物のたびにレシートを広げ、ノートに日付や項目、金額を記入していく。だけどこの「手間」こそが、私にとっては最大のメリットでした。
ひとつひとつ書き出すことで「今月あといくら使えるか?」「この出費は必要だったか?」を自然と意識するようになり、気づけば無駄遣いも減り、毎月の予算内で暮らせるように。便利さを手放すことで、お金との距離がぐっと縮まりました。
一方で、銀行口座や証券口座の管理はすべてオンラインに切り替えています。通帳記入や書類の保管は、私にとっては手放していい「ムダ」だと気づきました。
計管理方法は人それぞれなので、自分に合った方法を見つけることが大切だと感じています。
2:クルマは手放さない。大切なのはもつ理由を自分で選ぶこと
ミニマリストといえば、「クルマをもたない」ライフスタイルを思い浮かべる方も多いかもしれません。
実際、私自身も車がなくても困らない場所に住んでいます。スーパーも駅も徒歩圏内。公共交通機関やシェアカーを利用すれば、たいていの用事はすませられます。それでも、わが家にはクルマがあります。
理由は、夫が大のクルマ好きだから。週末のドライブや、家族との時間を楽しむひとつの手段として、彼にとって車は「好き」や「楽しみ」の象徴です。
正直に言えば、維持費はかかります。ガソリン代、保険、車検、駐車場代…。でもだからこそ、クルマを「ぜいたく品」として受け入れた上で、ほかの固定費をできるだけ抑える工夫をしています。たとえば保険の見直しや、スマホのキャリアを格安simに変更するなど。
優先順位を自分たちで明確にすることで、クルマのある暮らしもストレスなく成り立っています。