素材はウールがメイン。手入れのしやすさがポイント
すべての画像を見る(全3枚)素材は、基本はウールです。ウールは、着終わったあとハンガーにかけておけば、翌朝にはシワが取れます。3シーズン、工夫すれば、4シーズン着られるものもあります。
そのため衣替えもしなくなりました。そこに春や夏は、洗濯機で洗えるコットンが数枚加わります。そうしていった結果、クローゼットのなかは色が少なくなり、数が限られ、素材はやわらかなものへと変化しました。
今、もっている服を見ると、ユニフォームのようです。体形に恵まれている人は、なんでも着こなせますが、そうでない場合、似合う形は限られてきます。カバーしてくれるものを選んでいくと、ユニフォーム化していくのです。
今クローゼットを見ると、なにがあるか把握できるだけの服がならんでいます。しばらくは「基本はこの感じ」でいくつもりです。
「今までのことを振り返りながら、60代のために新しいスタートラインを『引き直したい』と思うようになりました」と話す広瀬裕子さんの書き下ろしエッセイ集『60歳からあたらしい私』(扶桑社刊)では、ほかにも60代からの小さな暮らし、家族の看取り、クローゼットの整理、食器選びなどについて、丁寧に綴(つづ)られています。
