巧妙な手口で行われる犯罪。自分や大切な家族を守るためには、ターゲットにされないことがなによりの防犯対策になります。そこで、資産状況や家族構成を探る「アポ電」の手口とその対処法について、元刑事の佐々木成三さんに教えてもらいました。
すべての画像を見る(全6枚)資産情報を聞き出すアポ電。要注意ポイント7つ
横行している「アポ電」の例をご紹介。個人情報を抜きとられやすいフレーズに用心しましょう。
(1) 最近は貴金属の買い取り業者を騙(かた)り、資産状況を探るのがトレンド。
(2) 「まさか闇バイト組織が自己紹介しないだろう」という心理を突く。
(3)(4) 夫が亡くなっていることと、資産があることがバレる。
(5) 「息子がいるときに行く」と言うことで警戒心を解く。
(6)(7) 息子がいるが現在はひとり暮らしであることがバレる。
強盗や特殊詐欺のターゲットにされてしまう!
「情報は漏れている」前提で考えよう
犯罪グループが使っている「闇名簿」。佐々木さんによると、それは特殊な名簿とは限らず、卒業アルバムなど、平凡なものがベースになることもあるそう。
「そこからアポ電やなりすまし電話などで、最新の個人情報を聞き出していきます。基本的な情報はすでに漏れているものと考え、それ以上の新しい情報を漏らさないことが大切です」(佐々木さん、以下同)