不用品サイトへの出品も取りやめた

じつは人形供養を決める前、地域の不用品サイトに「譲ります」と掲載したこともありました。即座に譲って欲しいと申し込みがあったのですが、明らかに業者の方だとわかった時に出品を取りやめたのです。

見ず知らずの所で転売されるのであれば、自分の力で処分した方がいいと思い、次に探したのが人形供養をされている場所でした。その中で自分の出身地のとある場所を見つけ、処分の方向に進んでいました。

やっぱり手放さない!本音に気づいて決めた選択

おひなさま
おひなさまに喜ぶ35年前の娘
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ところが、自分の心の奥底にまだ何かくすぶるものがありました。

自身のYouTubeチャンネルの中でそんな思いをつづったところ、多くの視聴者さまから「まだ捨てなくてもいいのでは?」というコメントが。

また、「これが最後になるであろうと」思いながらおひなさまを片付けていた時、心の底からこみあげてくる寂しさに「無理しなくていいんだ」と気付きました。自分の本音は「まだ飾りたい」「手放したくない」なのだと気づいた瞬間でした。

「捨てなきゃ」という思い込みを手放した

おひなさま

「手放すことはいつでもできる」そう考えるととても気がラクになりました。

片付けや捨て活のノウハウ本やSNS情報を見聞きしてきた自分の中に、どこかで「捨てなきゃ、処分しなきゃ」「世間では皆さんがされていることなのにそれができない自分はダメだ」と思い込みがあったと気づいた瞬間でした。

確かに、飾る手間・しまう手間と労力はかかります。もしかしたら来年には供養に出しているかもしれません。ですが、自身で納得して手放す時がくるまで、もうしばらくの間、娘や孫たちと楽しみたいと思います。

今年もおひなさまを片づけ終わっている方がほとんどかと思いますが、「今年で終わり!」「来年は手放そう!」と考えられていた方は、参考にしてみてはいかがでしょうか。