日本では5組に1組が不妊に悩み、50万人近くが不妊治療を受けていると言われています。 イラストレーターのオヨネさんもかつて、その1人でした。 今回は、とうとう出産! というお話です。

陣痛
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「出産あるある」が襲いかかる!<オヨネの妊活いばら道14>

長かった不妊治療で2人目をなんとか体外受精で妊娠。様々な不調に苦しめられながらなんとか臨月に突入、出産予定日の夜に陣痛が始まって病院へ向かいました。
出産は十人十色。私も1人目の出産のときと全然勝手が違いました。その記憶をつづりたいと思います。

全然進まないお産にヘトヘト

病院に向かうと子宮口はすでに4cm、即入院になりました。しかしここからが長かったのです。

12時間もの間、分娩室のベッドを占領し、全然進まない陣痛に疲労困憊と睡魔との戦い。1人目が超高速安産の3時間で出てきてしまったので、念のため早くの入院になりましたが、2人目は子宮口4cmからなにも進まない。子宮口、お前いったいどうしちゃったんだ、口を閉ざしてないでもっと開きなさい!

このとき、コロナ禍突入寸前の時期だったので幸いにもメガネ(夫)が立ち会いできることになりました。夜中でしたが娘を近所の義母に預かってもらい、メガネ(夫)は水やおにぎりを念のため買ってきてくれました。

おにぎり

しかし長引く陣痛で私はヨレヨレ。メガネ(夫)は初めて見る私が陣痛で苦しむ姿になにもできず、オロオロするどころか逆にもう仮眠しだす始末。
買ってきてくれたおにぎりも彼がたべてました。長丁場でしたし、自分は食べれないからいいんだけど……。

産後の感想 第一声は夫婦同時に「◯◯◯」

10時間ほど分娩室を占領して子宮口8cmぐらいから進まなくなってしまった私は、疲労困憊、意識朦朧。ものすごく眠かったのですが陣痛は数分おきに来る。

マタニティヨガで習った「秘技☆陣痛逃し」のポーズをとるも痛みはなにも逃げず、逆に痛みは挑んで来ているかのごとく。必死に黙って息をして耐える時間が続きました。

結局私の体力を見越してか? 担当の先生が手を突っ込んでオリャー! と子宮口を開き、ポーカーフェイスに「子宮口全開!」といっていました(そんなように見えました)。そこからも全然出ない赤ちゃん。

小柄な私の体+3000gを超えた赤ちゃんはいきみだけでは出ず、吸引やらなんやらでドタバタ。なんとか頭が出てからも全然外に出てくれないわが子。

頭が出たらほぼ終わりと思っていたので「ま、まだ?」と言ってしまいましたが、なんとかかんとか踏ん張って出産。

途中寝そうになっていましたが、先生と助産師さんが必死に「返事してー!」と言ったので「……ハイ」と言いました。もはやなにがハイなのかもわからないぐらいのハイでした。ここで返事せずに寝ていたら…と今考えたら少しヒヤッとします。

生えてる

生まれたての赤ちゃんを見た私たち夫婦の第一声は「髪の毛生えてる!」でした。1人目は七五三まで髪がほとんど生えず、ずっとツルツルの頭だったので、フサフサの赤ちゃんに驚きました。