リタイア後に増えた、自然環境について考える時間

角田さん
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とても料理熱心な角田さんですが、デザイナーとして仕事に励んでいた頃はほとんど料理をしたことがなかったのだといいます。

「働いていたときは料理をつくる時間がなかったし、苦手でした。でも、セミリタイア後は時間は十分にあるので、YouTubeなどを見ていろんなレシピや新しい調理の仕方を試してみたら、けっこうおもしろい。もともとクリエーションすることが好きだから服づくりをしていましたが、それをやめたら、クリエートすることがなくなってしまって…。でも、料理もクリエートのひとつだということに気づいたんです。

毎日の食生活を整えることは、幸せな人生を送る大切な要素でもある。だから、料理が単調にならないように、週に2~3種類の新作を加えてメニューの広がりを楽しんでいます。それに、自分でつくればなにが入っているのかがわかるので、健康面でも安心ですしね」

角田さんオーガニックの野菜
できる限りゴミを減らすために、簡易包装のものを選択。ネットは自然分解される糸で編まれています

食に関しては、もうひとつ心がけていることがあるそう。インダストリアル体制における畜産業の動物たちへの処理の仕方が、動物に大きな苦痛を与えていると知って以来、肉を食べることをやめています。

「末期的な環境問題についても考えると、野菜などの食材はオーガニックのものを選ぶようになりましたし、なるべく簡易包装の商品を選んで購入しています。料理をした残りの野菜くずはコンポストで肥料にして植物に与えています。また、ミントとシトロネル(レモングラス)のアロマオイルを使って蚊よけスプレーをつくったり、ほかにもエッセンシャルオイルを用いてアロエの化粧水やバラの香水をつくったりもしています。この家でゆったりと暮らしているうちに、自然環境について深く考えるようになりました」

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