片づけが苦手な人でも、スピーディーかつ効率よく進められる手順や方法について紹介します。ここでは、400軒以上の片づけをサポートし、片づけの力についての著書もある整理収納アドバイザー・Fujinao(フジナオ)さんが、リバウンドしにくい片づけのコツについて語ります。

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「どこから片づけ始めたらいいのかわからない」という悩みを解決するには?
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どこになにを収納するか「ものの住所」を考える

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片づけは、登山のように歩みを止めなければ最後は頂上に着くことができます。ですが、「できれば最短距離で登ってしまいたい」というタイプの人におすすめなのが最初にしっかりと計画を立てること。そのためにまず考えたいのが「ものの住所」です。

引越しをする前には、新居の間取り図を眺めて「ここは○○の部屋にしよう」「ここにあの家具を置こう」など、部屋の役割を意識してものの配置を決めますよね。ですが、長く住んだあとの片づけでは間取りよりもものに注目して、「これをどこに置こう?」という目線で片づけを進めがちです。

片づけというのは、「部屋の間取り」という変えることのできない枠の中でものをどのように配置していくかを考えることが基本です。しかし、ものを中心に片づけを考え始めると部屋の役割が曖昧になり、ものの住所が定まらず、結果散らかっていく…というパターンに落ち入りがちです。

片づけをスムーズに進めるためには、まず間取りを中心に部屋の役割を考え、ものの住所を決めていくのがおすすめです。引越しを計画していたときと同じように、「だれがどんな目的で使う部屋なのか」をはっきりさせて、その部屋の中に収まる量になるまで物量を減らす、というのがスムーズに進む手順です。

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家の中にはリビングやキッチンのように皆で使う「公共のエリア」と私室やクローゼットのように「個人で使うエリア」がありますよね。私室がある場合は、そのエリア内に私物が収まるようにものの量を調整します。私室がない場合は、クローゼット内や部屋の一部に私物エリアを確保し、そのエリアから出ないように管理するようにしましょう。

家の中のエリアを明確に分けるとものの住所が決めやすくなり、片づけのリバウンドもしにくくなります。