もたない暮らしを実践している人のなかで、「炊飯器を手放した」という声をよく聞きます。整理収納アドバイザーのNoyoさんも炊飯器なし歴10年。もたなくなってから感じた心の変化やメリットなどをくわしく伺いました。
すべての画像を見る(全4枚)壊れたことをきっかけに、鍋炊飯に移行
整理収納アドバイザーのNoyoさんが炊飯器を手放したのは、約10年前。ハワイに住んでいた頃のことでした。
「当時は国際結婚をしており、ハワイで暮らしていました。そこで使っていた炊飯器が突然壊れ、仕方がないから鍋でご飯を炊こうとなって、そのまま10年が経ったような感じです」
鍋にきり替えても特段不便を感じることなく、むしろ快適さを感じたというNoyoさん。
「炊飯器はスイッチを押すだけでいいのでたしかにラクですが、使った後のお手入れが大変。部品を外す、洗う、乾かす、部品を取りつけるという作業を、一旦やめてみるとその面倒さに改めて気づかされました」
パサパサに乾いたご飯を捨てる罪悪感も手放せた
お手入れの手間はもちろんですが、もう1点Noyoさんが感じているのはフードロスの量が減ったこと。
「以前は何時間も保温することがよくありました。今なら炊飯器の性能も上がっていてそんなことはないかもしれませんが、昔の炊飯器はご飯がパサパサになってしまう…。おいしくないので、捨てることもしばしば。鍋で炊くときは基本的に食べきるし、罪悪感をもつことがなくなったことは私にとってとても大きいです」