50代おひとりさま、「やめる」選択でラクになったこと
心身の疲れや更年期で思うように動けない自分を意識し始める50代、丁寧な暮らしへの憧れはあるものの、ハードルは高い。「やりたいこと」と「できること」の間には大きな差があると、築50年越えの団地でひとり暮らしをするブロガー・きんのさんは語ります。
きんのさんの場合、更年期障害や親の介護の問題もあり、自分に負荷をかけすぎないよう家事をがんばらないことに決めたそうです。「こうあるべき」と思い込んでいた家事をやめることで、気持ちも生活もラクになった例を紹介します。
手料理、一汁三菜をやめる
すべての画像を見る(全7枚)疲れて料理をつくりたくないときは、市販のお惣菜や冷凍食品に頼ります。1週間単位で栄養バランスが取れたらOK。平日は包丁すら使わない日も多く、一品10分程度で、そのときにつくれるものを用意します。手軽に迷うことなくつくれる定番料理のローテーションで、もちろん一汁三菜にもこだわりません。
また、調理に時間をかけないために、食材は購入したときにまとめてカットして冷凍や下処理をしたり、冷凍カット野菜も利用しています。冷凍野菜はバリエーション豊富でお値段もお手頃、使わない手はありません。
手料理へのこだわりを捨て、手の込んだ料理は外食でと割りきり、普段の生活では調理に時間をかけないことで、自分時間が増えました。
在庫管理の手間がかかる、まとめ買いをやめる
日常生活に必要な物品は多岐にわたります。欠品しないように、なるべく安く特売セール品をまとめ買いしたにも関わらず、買ったことを忘れて買いたしして在庫過多になり、無駄にしてしまうこともありました。在庫を多く持つことで、消費期限内に使いきらねばと余計なストレスも加わり最悪でした。
そこで、安いときのまとめ買いをやめて、確保した収納スペースに収まり使いきれる分だけを購入する方法に変更。スペースがあいた分だけ購入するので、在庫はいつも一定で管理する手間もなし。
まとめ買いをやめたことで若干出費は増えたけれど、在庫管理の手間やものを無駄にすることも減り、精神的にラクになりました。
大切なのは自分がどうありたいか
やらなくてはいけない、でもできない自分を責めつつ罪悪感を抱きながら暮らしていましたが、ストレスを抱え無理して家事をしていると、人やものに優しくできません。大切なのは家事をこなすことより、自分がどうありたいかだと思いませんか? イライラして過ごす時間は損失、自分の笑顔のためにも「やめる」選択で暮らしを変えました。
なにをやめるかはその人次第、やめる選択で日々の生活の負担を少しでも減らしてみてはいかがでしょうか。
※記事の初出は2023年9月。年齢も含め、内容は執筆時の状況です。