こんにちは。若松美穂です。主婦業のかたわらエッセイストなどもやりつつ、楽しく、豊かに暮らすためのさまざまな工夫を提案しています。テーブルまわりを中心に、生活のなかの小さな発見をつづっていけたらと思っています。
見えないものが、案外大切だったりもする
●目に見えるものと目に見えないもの
母の日や父の日、敬老の日、勤労感謝の日、誕生日、結婚記念日、クリスマス、お正月…。
プレゼントやお年玉という形で、感謝の気持ちや愛、成長を願う心などが目に見えることがあります。とってもうれしいですよね。
でも目には見えなくても大切なものって、案外多いのです。今回は、見えないものの扱い方についてお話ししようと思います。
すべての画像を見る(全4枚)私はカウンセリングや心理学講座、カラーセラピーをしています。お客さまは、目には見えないものに悩んだり困ったり、扱い方を考えたり変えたりするために、私のところに来られる方が多いです。
たとえば自分の心、だれかへの想い、通じない気遣い、周囲からの冷たい視線、誹謗・中傷・批判(言われた言葉も目には見えませんから)、時間の使い方、愛情、思いやり、親切、心配、不安、恐怖、絶望など…。挙げればキリがありません。
●目に見えるものと同じと考えてみる
もしそれが、目に見える「もの」だったら、使い方を考えたり、収納の仕方を考えます。
不快だったり、いらなければ、いつまでもそばには置かず、捨てたり譲ったり、ムダにしたりするかもしれません。逆に、大切だなと感じるものだったら、手入れをしたり、補修をしたり、大切に保管して、長く使う努力をするでしょう。
心や時間、プラスやマイナスの感情、なにかしらの力は、目に見えるものと同じだと考えたらわかりやすいのではないでしょうか。
●ものとして扱ってみる
目に見えないことを、形のあるものだと考えたら、もしかしたら、対応を変えることができるのかもしれません。
抱えていて嫌な言葉や不安は、できるだけ早く手放す。ゴミ箱へ捨てたり、トイレへ流したりするでもいい。何度も見つめている時間はムダかもしれません。
一方、自分の大切にしたいだれかからの思いやりや愛情は、何度でも手元に取り出し、思いだして、「あ~、すてきだな」と眺めてみる。「ありがとう」と感謝するのもいいでしょう。
魅力的な「力」なら磨きまくって、輝きを増してもいいですよね。
ひとつ気になるのは、プレゼントなら大切にするのに、ほめ言葉という目に見えないプレゼントは、「いえいえ!」「そんなことありません!!」って、ポイポイ捨てちゃう人が多いこと。もったいないです。
「ありがとうございます」「うれしい」「そんな高価なものいただいちゃって恐縮です~」って笑顔でもらえば、相手もさしあげた甲斐があるってものでしょう。
あなたにとって、今ある目に見えないものは、大切にしたいものでしょうか。不要なものでしょうか。
今後どう扱っていくのか、もう一度考えてみる価値はあるのかもしれません。