自然の中での生活で、心身がすこやかに

門倉多仁亜さん
門倉多仁亜さん
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東京と、夫の実家がある鹿児島との2拠点生活を長年続けてきた料理研究家の門倉多仁亜さん(58歳)。コロナ禍をきっかけに、鹿児島県鹿屋市に移住することにしました。

「住んでいたのはいつも都会だったので、豊かな自然がある環境の心地よさを、この年齢で初めて知りました。海にも山にも近く、少しクルマを走らせると、驚くほど美しい夕日が見られるんですよ。ただ、基本はクルマ生活なので驚くほど歩かなくなってしまって、なるべく自転車に乗るようにして運動不足を解消しています」(門倉さん、以下同)

移住後は、庭や畑いじりをしたり、テラスで日なたぼっこをしたり…自分自身と向き合う時間が増え、季節のリズムに合わせた生活を送るなかで、心身や考え方にも変化があったと言います。

「夜は間接照明だけで過ごします。テレビもつけず、心を落ち着かせてリラックスする時間です。食べるものにもこだわっていて、夕食は『カルテス・エッセン』というドイツ式の冷たい夕食に。そのほか、ご当地食材を楽しみながら、シンプルな日々を暮らしています」

●夜は間接照明にして落ち着く明るさに

「ギラギラと強い照明だと寝つきが悪くなってしまうので、夜は間接照明の明かりだけに」

夜9時のニュース以外はテレビも観ないようにして、気持ちをゆったりと落ち着けるようにしています。

●歩く機会が減った分、自転車に乗るように

「運動嫌いでジムは続かないので、自転車でカフェや買い物に行くなど、日常のなかにうまく組み込むよう意識しています」

自転車に乗る女性

続けているうちに下半身が鍛えられるだけでなく、上半身のバランス感覚もよくなったそう。

●ドイツ式の冷たい夕食「カルテス・エッセン」でタンパク質を手軽に

「カルテス・エッセン」とは、パンを主食にした軽い食事のこと。

食事

「チーズやハムなど火をとおさないもののほか、温野菜やスープを添えたりと、組み合わせは自在。調理の手間がなく、洗い物も少ない手軽さも魅力」

ウォーキングと体調管理で、ゆとりある毎日に

近藤こうこさん
近藤こうこさん

40歳頃、体調を崩してしまったという近藤こうこさん(46歳)。食生活やストレスをためない家事など、生活に工夫を取り入れる中で、あわせて健康習慣も見直したと言います。

「体調を崩したうえ、コロナで自粛生活に入ってしまい…なにか運動をと思い、始めたのがウォーキング。4年以上続けていますが、免疫力や心肺機能があがったと感じます」(近藤さん、以下同)

そのほか、体調を崩さないための予防も欠かしません。

「日記の中に、今日の体調もメモするようにしているんです。過去の同じ時季に同じ不調を感じていたなと、自分の体なのに新たな発見があり、体調管理に役立っています。また、体を冷やさないために湯船につかるのはマスト。体調が悪いと余裕がなくなりがちなのですが、日々の運動習慣と予防で、毎日ゆとりをもって暮らせています」

●健康のために毎日5000歩以上歩く

体力維持のために始めたウォーキングがルーティンに。

「その日の気分によってコースをセレクト。朝は空気が澄んでいて、リフレッシュにもぴったり。気がつけば4年以上続く習慣です」

●体調日記で自分の体と向き合う

日々の日記には、毎日の体調も記録。

日記

「過去の日記を見返すと、体調を崩しやすい時季が一目瞭然。『この時季は無理しないようにしよう』と自制でき、体調管理にも役立っています」

●湯船に15分以上つかってリラックス

「冷えは万病のもと。睡眠の質を上げるためにも、一年じゅうゆっくりと湯船につかります」

バス

入浴中は、顔のたるみ対策の体操や白髪予防の頭皮マッサージを行うのが夜のルーティン。

8月27日発売の『老けないあの人の素敵な年の重ね方』(扶桑社刊)では、このほかにも老けない人の暮らし方を紹介。さらには、老け見えする猫背や反り腰を解消するストレッチも。老けない健康習慣、ぜひ真似してみてくださいね。

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