更年期症状による、不眠を解消するツボ押し&整体の方法を紹介します。教えてくれるのは、鍼灸あん摩マッサージ指圧師の柳本真弓さんと、矢上予防医学研究所ディレクターの矢上真理恵さんです。短時間でできるセルフケア術、眠る前に試してみてください。
すべての画像を見る(全5枚)さまざまな不調にもつながる「睡眠不足」をセルフケアで解消
更年期女性の半数が悩まされているといわれる不眠。産婦人科専門医の高尾美穂先生も、「夜中にホットフラッシュがおきて眠れなかったり、途中覚醒するケースも。睡眠不足はさまざまな不調にもつながるので、放置せずケアしましょう」と話します。
不眠に効くツボ「失眠(しつみん)」
不眠に効く代表的なツボ。目や頭に集まった熱をとり、リラックスモードに。
「目や頭に集まっていた熱や血液を、足の方に下げてリラックスさせる効果があります。なかなか寝つけないときや、入浴中などに行うのもおすすめです」(鍼灸あん摩マッサージ指圧師・柳本さん)
●探し方のポイント
足の裏のかかと部分の、ちょうど真ん中。
●押し方のポイント
座って片足を反対側のひざの上にのせ、左右各4~5回ずつ、両手の親指でゆっくり押します。ついでに足の裏全体をもむのも効果的。
不眠に効く自力整体「30秒呼吸法」
ゆっくりと腹式呼吸をすることで副交感神経を優位にし、リラックス。
「寝る前にふとんのなかで行うのもおすすめです」(矢上予防医学研究所ディレクター、矢上さん)
●1:10秒間かけて鼻から息を吸う
あおむけに寝そべり、約10秒かけて鼻から息を吸っておなかを膨らませる。このとき、おなかに手をのせて、膨らみを感じる。
●2:10秒間息を止める
おなかを膨らませたまま息を止め、約10秒キープする。
【ポイント】
おなかを軽くたたき、膨らみを確認して。
●3:10秒間かけて口から息を吐く
約10秒かけて、口からゆっくり息を吐く。吐きながらおなかはぺたんこにし、腰を床につけるようにする。1~3を2回繰り返す。
【ポイント】
息を吐きながら、腰を床につけるようにするとさらにリラックス。
※ツボ押しや自力整体、漢方養生などを行う場合、妊娠中やその可能性がある方、持病のある方は事前に医師と相談してください。また、試してみて痛みや不調があるときは、すぐに中断してください
※西洋医学に基づかない鍼灸やマッサージ、アロマセラピーは体質改善を目指すものであり、効果・効能には個人差があります