引っ越しはものを捨てるチャンス。ミニマルな暮らしにまつわる著作が多数ある、カナダ在住のブロガー筆子さん(現在60代)は最近、ひとり暮らしをスタート。その引っ越しの際に捨てたものとその理由、メリットについて語ります。必要なものだけ残して、心地よい新生活をスタートするヒントにしてみてください。

書類
引っ越しを機に捨てた「書類」
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1:書類

まず捨てたのは「書類」。引っ越しを決める前から、「次の引っ越しではしんどい思いをしたくない」と、まめに紙を処分していました。

去年からはペーパーレス化にも取り組み、よほど必要に迫られない限りプリントアウトするのもやめました。それでも、実際に紙類を取り出してみたら、思いのほかあってびっくり。

それまで手つかずだった、昔に母や友人からもらった手紙やFAX、友人のメールをプリントアウトしたもの、箱の下の方にあった日本の高校や短大の成績証明書、カナダの短大の授業で書いたレポート(自分では傑作だと思っていたもの)など、「思い出系の紙」の見直しも行いました。

これらは前の引っ越しのときに箱に入れて保存。ほぼそのままつっこんでありましたが、見返したことはありません。古い手紙を今さら読む気になれなかったし、今後、大学や大学院に編入するつもりもないので、きれいさっぱり処分。無駄に場所を取っていたので、前回の引っ越しをした2014年に捨てるべきでした。

また、書類と一緒に、書類をファイリングしていたバインダーも捨てました。

2:本

私の引っ越しの荷物をどこまでも重くする元凶が「本」です。こちらも、引っ越しが決まる前からまめに捨てていたものの、まだまだありました。

捨てた本は、ここ1年手もふれていなかったものや、再読しそうにないもの、未読だけどもう読まないと思うもの、電子書籍で手に入る本など。ラジオ講座のテキストを含めて100冊以上あったので、とりあえず100冊未満になることを目標に、数週間、毎日3冊、本箱から間引きました。

9年前に「この本だけは手放さない」とブログで書いていたお気に入りの本も捨てました。老眼鏡をかけても読みにくい色使いだし、劣化も激しく、とくに黄ばみがひどかったことも処分をあと押し。この本は、まだ絶版になっていないので、また読みたくなったら、日本に帰ったときに購入すればいいと思い切りました。

そうやって自分なりにがんばって、本を捨てましたが、それでも引っ越し荷物の中でいちばん多かったのが「本」でした。次回の引っ越しまでにはもっと減らすつもりです。