「子どもができにくいかも…」と医師に告げられて涙
すべての画像を見る(全4枚)「若いときは不順になることがあると思って様子を見てしまい、働き始めてからは婦人科へ行くタイミングも難しく、異動後は新しい職場で休みを取るのも遠慮してしまって…。このときも、午後休みを取って病院へ行ったのですが、例の指導係の女性に嫌味を言われました」と正美さん。
「けれど結果的に病院へ行ってよかったです。今すぐ死ぬとかそういう病気ではないけれど、新婚早々、医師から『排卵しにくい病気だから、子どもはできにくいかもね』ってサラっと言われたときは、ショックが大きすぎて思わず泣いてしまいました」
病院からの帰り道、あまりの悲しみに耐えられず、携帯で夫へ電話をかけました。すると、意外な反応が返ってきたといいます。
「すごくライトな感じで『そっかそっか、治療できるならよかったね。大丈夫だよ。じゃあ、すぐに妊活を始めよう』って。私は深刻に捉えてしまったけれど、夫はすごく前向きな感じで励ましてくれたので救われました」
排卵誘発剤の副作用に苦しむ日々の始まり
このような状況で、結婚後比較的早い時期から、妊活がスタートした正美さんでしたが、根本的なストレスの原因である職場事情の問題はそのまま。同じ社内とはいえ、夫にもなかなか人間関係の悩みは話せなかったといいます。医師に相談して処方された排卵誘発剤のきつい副作用にも悩まされることになりました。
そしてなにより辛かったのは「すぐに妊活を始めよう」と言っておきながら、夫婦生活の頻度を増やそうとしない夫。行動が伴わない夫に、正美さんはイラだちを感じたといいます。
八方ふさがりの中、「私はダークサイドに堕ちてしまった」と語るほど、正美さんがひとり追い詰められたお話はまた次回したいと思います。