すぐに子どもが欲しい夫と二人の時間を大切にしたい妻
すべての画像を見る(全4枚)夫婦生活が2週間あき、1か月あき…、徐々に感覚が伸びていったことを気にし始めた奈央さんは、夫に率直に気持ちを打ち明けてみました。
「夫に言われたのは『子どもがつくりやすい日を事前に教えといてよ。排卵日って今日なの?』ということ。そんなこと言われるなんて夢にも思いませんでした。このときは驚きというか、もう、そういう目的でしかしないってこと? っていうショックのほうが大きかったです」と当時の衝撃を語る奈央さん。
「私は、もっと夫と2人の時間を楽しみたかった。だから、『子どもはまだ2、3年あとでいいかな』って話したんです。そしたら向こうが『産むなら若いほうがいいじゃん。もう奈央も俺も30代なんだから若くもないしさ、早くつくるべきだよ』って決めつけてきて…」
夫婦生活に対する価値観や、子どもをもつ時期に対する認識の違いが決定的に浮き彫りになってしまったといいます。
「子どもはいつか欲しいとは思っていたけれど、そんなに急いでいるという風には思わなかったんです。子づくりのためだけにするなんてイヤだった」
しかし、近くに住む義理の両親からも孫の話を出されるようになり、うんざりしてしまったそう。
排卵アプリで妊娠しないようにコントロールした結果
愛情をもって行為をするというよりも、排卵日だけを狙って子どもをつくろうとする夫に対抗するため、奈央さんは密かに排卵アプリを入れました。妊娠しないようにコントロールするためだったといいます。
「当時、いちばん有名だった無料アプリを入れて、自分がいつ妊娠しやすいのか確認するようにしたんです。妊娠したいためではなく、妊娠しない日を確認するため。普通の人とは逆の使い方ですよね。けれど、その予測が外れてしまって…。無料だからいけなかったのかなって後悔しています」
夫に嘘をついて、安全日に行為をしたにも関わらず、すぐに妊娠が判明。夫や義理の両親が大喜びする一方で、温度差を感じていたというお話はまた次回したいと思います。