●決断を先のばししない
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決断を先延ばしにしない、というのも私が意識していることです。
人生を賭けた大きな決断はそれなりに時間がかかるかもしれません。けれどそんなことはそう多くはありません。多いのは日々の雑多な決断です。
「食べ終わった食器を今洗うのか、あとにするのか」「届いたDMを今片づけるのか、とりあえず放置するのか」など、このレベルの決断は迷わず今やる方が効率がよい気がします。
また、AかBの選択でどちらか決めかね判断できない場合、どちらを選んでもそう変わらないのです。さっさと決めて、決断したあとの行動に力を尽くした方が悩み続けるよりもよい結果につながりそう。いつまでも決断しないことがいちばんのリスクです。だって50代、老後のカウントダウンは始まっていますから。
●「やらないこと」を決めることで、自分に向き合う
私が目指す老後生活は、
・必要なものが必要な分だけ所定の場所にあり、管理しやすい
・居心地のよい片づいた部屋
・少ない収入でもやりくりできる小さな生活
なにをやらないかを決めることは、自分が目指す生活を考えることにつながります。自分に必要なものの適正量を把握し、収納場所にスッキリ収まるように管理する習慣は片づいた部屋をつくりますし、無駄な買い物や時間を節約することにもなると感じています。必要なものを厳選し、少ないもので暮らせるならば、収入が少なくてもやっていけるかもしれません。
50代はものを処分するだけでなく、自分がやらないことを決めることで、自分に向き合い、老後の準備を始めるのにもいい時期かもしれませんね。
『54歳おひとりさま。古い団地で見つけた私らしい暮らし』(扶桑社)では、団地暮らしのメリット・デメリットや、年金生活の予習としての月12万円生活、お楽しみも大切にする食費節約のコツといったアイデアをたっぷり紹介しています。 さらには、老後の不安やおひとりさまの不安を解消するためのお金の備え方や、困りごとや気持ちを整理する「じぶん会議」のやり方、介護士だからこそ分かった高齢の親との付き合い方なども収録。これからの暮らしを豊かにするためのヒントが詰まった一冊です。