●機嫌のいい人になるためのちょっとしたコツ

――なるほど。ということは、「機嫌がいい=強運」とも言えるのでしょうか?

中園ミホさん
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中園強運っていうのは、「しなやかで打たれ強い」ってことだと思います。自分の心の持ち方とか、あとはちょっとしたコツ。つらいことがあったときにどう乗り越えていくかということで、機嫌のいい体質にだんだん変われるだろうし、そうやって笑顔を振りまいていれば、強運になっていくのだろうな、と思います。芸能や政財界など、運の強い人をたくさんみてきたので、若い頃からそう思っていましたね。

――では、中園さんからみて、この人は強運だな、と思う方はいますか?

中園:最近知り合いになったのですが、浅田美代子さんは強運だな、と思います。向田邦子さんや久世光彦さん、樹木希林さんといった方々にかわいがられたのは有名ですけれど、ドラマの監督やスタッフも、「浅田さんがいてくれてよかった」と言っているのをよく聞きます。

たとえば、ドラマの現場だと、演技に妥協できない俳優さんがいらっしゃって、ときどき折り合いが合わずに現場が止まってしまうことがあるんです。もちろん、その俳優さんは芸を磨いてきて、人生かけて演技しているからそうなるのですけれどね。

そういうときに、浅田さんが、「こういうふうにしてみたら?」なんて天然な感じで言ってくれて、その場が和むんだそうです。そういう人がひとりいると、すごく現場が明るくなって、その人のほんわかしたオーラがみんなに伝わるのでしょうね。それで現場が動き出すから、本当にありがたいって聞きます。だから、「人から愛される」ことって、大事なことだなぁと思います。

●新しい年に「しなやかで打たれ強い体質」になるには?

――いつも楽しく朗らかでいること、見習っていきたいです。少し話は変わりますが、もうすぐ12月も終わりですが、新しい年を迎えるにあたり、おすすめの過ごし方はありますでしょうか?

中園ミホさん

中園:お正月とか年末年始って、色々しきたりがありますよね。それは、やっぱりひととおりやった方が、私は気持ちよく過ごせると思います。

なかなか忙しくて、今年は年賀状パスしようかなとか、大掃除、今年はいいかなとか思ったりするし、そうやってやり過ごしたこともあるのですが、やっぱり気になることはやった方が自分も気持ちよく過ごせるし、なんとなく家も喜んでいる感じがします。恒例になっていることって意味がある、というのが、長年サボったりやってみたりした私の結論です。

――そうなんですね。中園さんがなにか新年にされていることなどはありますか?

中園:人から「書初め」をすすめられて始めたのですが、いいですね。私は「ぐーたら」な人間なので、「勤勉」とか書いて壁に貼ったりします。小学生が「規則正しい生活」とか「早寝、早起き」とか書きますけど、目標とか気をつけたいことを書くのがいいかなと思います。

それと、私がいつもおすすめしているのは、お正月やお誕生日など区切りのときに、「自分がどうなりたいか?」を思い浮かべること。それだけは、若い頃からやってきました。

5年後、10年後、どうなりたいか、なるべくありありと思い浮かべます。5年後にそうなっていなかったということもいっぱいありましたが、それを修正しながら、ここまではできたから次はこのくらいまで、とか、毎年やっていると、年を重ねるごとに、自分の“こうなりたい”に近づいてくる気がします。