テレビ、雑誌で活躍する人気料理家・藤井恵さんに、「ほうれん草」を手軽においしく食べる方法を教わりました。仕事、育児で時間がない人にも、世帯の人数が減って、1人分や2人分のご飯づくりがおっくうになってきた人にもおすすめです。
ほうれん草の保存食とアレンジレシピ
ほうれん草の野菜ストックは、ゆでただけだと保存している間に冷蔵庫のにおいがつきやすいので、だし浸しにしておくのがおすすめです。
「そのままでもおいしく食べられて、朝から晩まで、体にいい緑黄色野菜が手軽に補給できます」
●ほうれん草のだし浸し
すべての画像を見る(全2枚)【材料(つくりやすい分量)】
- ほうれん草 2束(600g)
- A[しょうゆ小さじ1 塩小さじ2/3 だし汁2カップ]
【つくり方】
(1) ほうれん草は根の先を2~3mm切る。根元に包丁で十字の切り込みを入れ、流水で振り洗いをする。
(2) Aは小鍋に入れてひと煮立ちさせ、冷ましておく。
(3) 鍋にたっぷりの湯を沸かし、1を根元から入れ、再び沸騰してから1分を目安にゆでる。水に取って水気を優しく絞り、4~5cm長さに切る。
(4) ボウルに(3)を入れ、(2)を大さじ4かけてなじませ、水気をしっかり絞る。
(5) 保存容器に(4)を入れ、残りの(2)を注いで浸し、冷蔵庫で保存する。
保存期間は冷蔵で3~4日
【POINT】
・ほうれん草は根も食べられるので、先端だけを切ってください。十字に切り込みを入れて洗うと、切り口が開いて中に入り込んだ泥などが落としやすくなります。
・ゆでるときは根元から入れると、均一に火がとおります。ひとつかみずつ入れ、4~5回に分けてゆでると、ムラなく火がとおります。ゆで加減は根元に爪を立てて、あとがつくくらいが目安です。
・ゆでたあとに水気を絞るときは、根元を持って繊維をつぶさないように優しく絞って。だしをかけて絞るときも、両手ではさむようにして優しく絞るのがポイントです。
●【アレンジレシピ】ほうれん草とベーコンのさっと煮
ベーコンと煮ると洋風に変身! 朝ご飯にも。
【材料(2人分)】
- ほうれん草のだし浸し 200g
- ほうれん草のだし浸しの浸し汁 1/2カップ
- ベーコン 2枚
- 粗びきコショウ(黒) 適量
【つくり方】
(1) ほうれん草のだし浸しは水気を軽くきる。
(2) ベーコンは2cm幅に切る。
(3) 鍋に浸し汁と(2)を入れて煮立て、(1)を加えてひと煮する。器に盛り、黒コショウをふる。
メリットいっぱいの「野菜ストック」を1冊にまとめた『藤井 恵の季節を味わう野菜ストック』(扶桑社刊)が発売中。一年中手に入りやすい野菜や、春夏秋冬の旬の野菜、乾物などのストックレシピ34点と、アレンジレシピ126点を収録しています。