●自分だけの「基地」を持ち、気持ちの面でもスッキリと

キッチン
上田さんの「基地」でもあるキッチンスペース/『今さら、再びの夫婦二人暮らし』(オレンジページ)より 撮影/鈴木康史
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――ちなみに新居での、上田さんのプライベートゾーンにあたる基地(ベース)。ここには、ご自身だけのキッチンスペースがあります。

上田:私にとっては長年の夢でした。料理家はどうしても自宅のキッチンが仕事場になってしまうので、子育て中の20年以上は、冷蔵庫の中には家族のための食材と、撮影用の食材が一緒に入っていましたし、キッチンはいつでもフル回転状態に。自分だけのキッチンを持ってからは、少し1人になりたいときや、試作をしたいときなどは、私の基地へ。友人や仕事関係のお客様も、ここにお招きしています。

そしてリビングは夫と息子達と共有する場所…と、仕事とプライベートの空間を切り分けたことで、慌ただしさも減りましたし、気持ちの面でもスッキリしましたね。またキッチンにこだわらず“居場所”としても使えるので、今後は、イベントスペースとして提供することも考えています。

上田さん(本)

――家族の変化に合わせ、住み方をリサイズするよさを教えてくれた上田さん。後編では、子ども達が独立後の夫とのパートナーシップのつくり方について教えていただきます!

住み替え、荷物の整理、生活スタイルの見直しなど、子どもが巣立って改めて考えた、夫との2人暮らしについて綴った『今さら、再びの夫婦二人暮らし』(オレンジページ)。上田さんの提案に対し、夫、息子さん2人からのコメントも。子育て卒業後の家族の在り方についての参考になる1冊です。

今さら、再びの夫婦二人暮らし

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