地味に面倒で手がかかる「名もなき家事」は、少しでも減らして、時短したい! タオルや洗濯物は「たたまない」のが今風です。
バスタオルはたたまない。片づけのプロが実践している、本当にラクな収納法
名もなき家事のひとつに「タオル問題」があります。洗えばなかなか乾かないし、しまおうと思えば場所を取る。家族分洗おうものなら、干すのもたたむのもひと苦労です。今回は、片づけのプロフェッショナルであるライフオーガナイザーの森麻紀さんがやっているバスタオルの収納法を教えてもらいました。
すべての画像を見る(全21枚)お風呂あがりに使うタオル。最近ではフェイスタオル派も増えていますが、わが家は家族3人ともバスタオル派です。乾燥機能つき縦型洗濯機で洗っていることもあり、フワフワ感も持続し、干すためのスペース問題や乾きにくくて困ることもありません。でもそのなかで唯一、気になっていたのが「バスタオルをたたむ」作業でした。
●「置く」収納法は面倒くさい!
引っ越し当初、持っていた丸イスの上にとりあえずバスタオルをたたんで置くことにしました。タオルと同色の白で見た目にもスッキリしてコンパクトにおさまっていたので、気づくと12年間ずっとそのまま使い続けていました。
ずっと当たり前にたたんでいたので、以前は気にならなかったのですが、忙しくて時間がないことが重なり、年齢のせいもあるのかどんどん面倒くさいと思うようになりました。家族がたたんでくれることもあるバスタオルですが、見た目が気になって私がたたみ直すのも二度手間だよな~と改めて気になるようにもなりました。
●タオルのシワ気にならないなら「放り込む」でOK
そこで、たたむ手間を省くにはどうしたらいいか? と考え、思いついたのが「放り込む」収納です。洗濯前のタオルがこの方法で、(フックにかけて乾かしてから)洗濯機横のカゴに放り込んでいたのですが、よく考えたら洗った後もシワを気にする必要がないことに気がついたからです。
ちょうどその頃、丸イスの下に置いていた洗濯ネット用に使っていた入れ物が劣化してきたこともあり、丸イスをやめることにしました。
●バスタオル収納に選んだのは「ランドリーラック」
一般的には洗濯前の洗濯カゴとして使用されるであろう「ランドリーラック」ですが、わが家では洗濯後のバスタオルを入れる目的で購入。入れやすさはもちろんのこと、地震のときに体に当たってもあまり痛くない素材、という視点からもこちらを選びました。
(いちばん上のカゴだけ外れやすかったので、両側を結束バンドで落ちないように補強しています)
上部の棚には、ティッシュペーパーと入浴剤を置き、一番上のカゴは入浴中のパジャマと下着の一時置きにしています。そして真ん中のカゴには、洗濯ネットを入れ、一番下のカゴが念願の放り投げ収納が叶うバスタオル入れです。
洗濯乾燥後、ランドリーラックのいちばん下のカゴに放り込むだけなので、本当にラクになりました。タオルを入れるときは、カゴを少し手前に出してさらに入れやすくしています。
タオルはたたまない、靴下は仕分けない。暮らしの達人が実践する本当にラクな収納術
地味に面倒で手がかかる「名もなき家事」は、少しでも減らして、時短したい! 整理収納に詳しいフネさんが、洗濯物にかかる時間を短くするためにやったことを教えてくれました。
5人家族のタオル下着類、たたんで収納するのに地味に時間がかかっていました。だんだん仕事のある日などは下着類だけたたみ、「どうせタオルは夜また使うから」と洗濯機のドアにかけたままになっていることが多くなっていました。
タオルは区別ないシンプルなものを使っていて、バスタオルも含めて毎日洗濯します。量は、毎朝の洗顔用のハンドタオルもふくめると、大小ザっと20枚ほど。
●タオルは放り込み収納に
バスタオル・フェイスタオルをたたむ作業を思いきってやめました。これからの洗濯物入れとは別に新しくランドリーバッグを置いて、ここに洗濯・乾燥後のタオルをポイポイ投げ入れてしまおう作戦。
●ハンドタオルは引き出しに放り込み
洗顔時に使う小さなタオルも引き出しにポイポイ。閉めたら見えません。
●靴下など「そのほかの洗濯物」は1か所に放り込み
洗濯機上に置いてある左側のカゴは、洗濯ネット入れです。通気性を確保するためにワイヤーバスケット、中身を見えなくするために不織布のケースを入れています。先ほど紹介した靴下ピンチもここに引っかけています。
そこで、同じものを右側にもう1つ用意しました。ここに、靴下など「そのほかの洗濯物」をポイポイ。これはだれの? と迷う時間がなくなりました。
このようにすれば、洗濯物を3か所に分けるだけ。何度か時間を測ってみましたが、なんと3分もかからず終わりました。
なぜ今まで、がんばって、タオルはきれいにたたまないといけないと思っていたのだろうと思いました。また、家族がまったく「洗濯をたたむこと」について関心がありませんでした。なんでたたまないの? と言う人が1人もいない。そこで、私は私の自己満足のためにやっていたのかと気がつきました。