●夫は「ミスター原状復帰」!?

――確かに子どもに対して罪悪感を背負いすぎないということは大切ですよね。では、旦那さんの食事や洗濯などはどうされていましたか?

君島十和子さん
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君島:夫は仕事をしている母に育てられた息子なので、ほかの方から見ると、本当に信じられないぐらい手がかからない人みたいです。脱いだものは必ず洗濯機のところに分別されておいてありますし、日々自分が着ていくものは全部自分で揃えてくれて、自分が必要と思うものには自分で黙ってアイロンをかけてくれます。

うちでは「ミスター現状復帰」って呼んでいるんですけれど(笑)。たとえば、私がお休みの日に、いつも通りの時間に目が覚めて冷蔵庫に行って飲み物を飲んで、もう一回寝ようかなと戻ると、もうピシッとベッドセットができあがっちゃってるんです! その間、10分か15分ですよ。座るのもはばかられるぐらいになっちゃってまして(笑)。まあ、それはもともとの性格だとは思いますけどね。

――そこまで旦那さんがきっちりされていると、逆にプレッシャーを感じることはないのでしょうか?

君島:ないですね。夫は、私に同じようにしてほしいと言う人ではなく、やれる人がやればいい、みたいなスタンスを持っていてくれています。私たち夫婦は同じ会社で働いていますから、一緒に朝仕事に出て、同じ時間仕事して、一緒に帰ってくるので、帰ってきたら分担できる人ができることをしています。

ただ、コロナ前まではキッチンに入ることだけはしなくて、一緒に出かけて、一緒に帰ってくるのに「ご飯どうするの?」って毎日聞かれることには、若干ピリッとすることはありましたね。それが、コロナ禍のステイホーム中に、YouTubeを見て料理をすることを覚えてくれたんです。

以前はカップラーメンさえもつくれないくらいだったのに、最近は料理もしてくれるようになって、そこは喜ばしいことだと思ってウェルカムです。それと同時に、子どもたちも成長して、なにか材料さえあればつくってくれることもありますよ。