●占い好きな義母から電話がかかってきた

私たちが暮らしていたのは夫の実家から100mくらいの距離の場所にあるマンション。そして近所も夫側の親族だらけで、同じ苗字の人がいっぱい住んでいるような地域でした。朝、ゴミ出しを始めた夫の姿を目撃した親族のだれかが、義母に「おたくのお嫁さん、旦那にゴミ出しをさせているわよ」と告げ口したのです。すぐに電話がかかってきました。

黒電話
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「あんた、うちの子になにさせとるん? 男の子なのに、朝からゴミ出しなんてさせてほしくない。私はさせたことない。出世にも影響する」と、すごい剣幕。

なんでも義母が信じている占いによると「朝ゴミ出しをする男は出世しない」というジンクスみたいなものがあるらしく…。ずっと専業主婦だった義母には共働きというライフスタイルも理解してもらえませんでした。20年以上昔のことなので時代的な問題もあったと思います。

私も、新婚早々、あまり波風を立てたくなかったので「すみません」とただ平謝りをしたのですが、これがよくなかったのか、その後もお正月やお盆など義母と顔を合わせるたびに「今もゴミ捨てとかさせてとんの? この間も見たで」とズバズバ嫌味を言われるようになってしまいました。

●妻が働くことにも反対。義母との世代間ギャップに悩む

夫はマザコンというわけではなかったので、目の前で言われたときは「こっちの夫婦のことに、いちいち口出さないで」ときちんと反論してくれたのですが、夫がいない場面で義母の小言は止まず。

「朋美さんが老人ホームなんかで働かんでも、あの子の給料で十分やっていけるでしょう。なのに~」と、私が働いていること自体を否定するようなことまで言ってくるようになりました。

嫁姑

こういうのって、傷つくんですよね。介護の仕事に対して、私なりにプライドを持ってがんばっているし、将来のことを考えて貯金もしたいのに。専業主婦しかしたことがない義母には取りつく島もない状態。なにを言っても全否定されてしまうのです。

なので、体力的にはしんどいなと思っていても、夫にそれ以上、家事を頼みにくくなってしまいました。
けれど、その結果、夫との間に離婚の二文字がちらつく事態にまで発展してしまったお話はまた次回。

◆次回のお話はこちら!

妊娠中の妻に引っ越しを丸投げ…夫との離婚を意識した瞬間:セックスレス・朋美さんの場合2

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