年齢を重ね、身軽な暮らしを目指すためにものを捨てたり、処分したりしている人も多いのではないでしょうか? ところがいくら捨ててもなんだかすっきりしない…かつてそんな悩みを抱いていたという、整理収納アドバイザーでブロガーの原田さよさんが、すっきり片づけをしていくコツを教えてくれました。

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捨ててるつもりでも、すっきりしないそのわけとは?(※写真はイメージです。以下同)
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捨ててもすっきりしないわけは目的がないから?

 50代に入れば、そろそろ家の中をすっきり片づけて負担を減らしておきたい、ラクに暮らせるようにしておきたいと思い、捨て活を始める方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ところが、意を決して捨てることからはじめてみたのに、捨てても捨ててもすっきりしなくてウンザリしてしまう人がいらっしゃるかもしれません。捨てているのにものが減った気がしないし、身体ばかりが疲れてしまうように感じてモヤモヤするのです。50歳で家じゅうの片づけをはじめたころの私が、まさにそうでしたから、その気持ちがよくわかります。

今日は、捨ててもすっきりしないときの解決方法をまとめてみました。

●なぜ捨ててもすっきりしなかったのか

では、なぜ私は「捨てても捨ててもすっきりしなかった」のでしょうか。そもそもものの総量が多かった、捨てては買うということを知らず知らずのうちにくり返していた、というのもありました。ものの定位置が決まっていないとか、自分が片づけても家族が片づけないからということも思っていました。

でも答えはもっとシンプルで、片づけの目的が不明瞭だから、いつまでたってもすっきりしなかったというのが後からわかりました。50代からの片づけ。何のために捨てているか、まずはそこを確認したいですね。

●50代は、片づけの目的を確かめておく

捨てても捨ててもすっきりしないときは、頭の中を先に整理して片づけの目的を確かめることが大事です。「片づけたあとその部屋でどんな暮らしがしたいか」を考えてみませんか。
たとえば50代以上であれば…、

●物置状態だった部屋を自分の趣味部屋にして、これから先を楽しむ

●捨てないと決めた大切なものを収納するスペースを、押入れのなかにつくる

●ものが少なくなったリビングで、ゆっくりお茶の時間を楽しみたい、できれば友達も呼びたい

具体的な目的があるほうが片づけがすすむし、捨てたあとの達成感もあります(捨てても捨ててもすっきりしない、ということがなくなる)。また、捨てるか捨てないかで迷ったときも、目的がはっきりしていれば判断しやすくなります。大切なものとそうでないものの区別をしていくのも、50代以上では必要な作業です。