ダイニングキッチンはレトロな雰囲気が凝縮!
すべての画像を見る(全19枚)ダイニングキッチンには、ぐっとコンパクトでレトロな雰囲気が凝縮されています。「これって、よくあるものなんですか? めっちゃかわいい」と田中さんが注目したのは、2つ並んだ1口ガスコンロ。
「ひとり暮らしのマンション用で、こういう使い方は想定していないと思いますが、奥行きがなくて普通のガスコンロが入らないので」と平山さん。
プリント合板のテーブルや、なんと冷蔵庫も、祖父母が使っていたものをそのまま使用するなど、既存の生かし方も徹底しています。
祖父母が使っていたテーブルと聞き、「これはやっぱり残すべきですね」と田中さん。キッチンは既存のL型を踏襲しつつ設備を一新。
シンプルな1口ガスコンロを絶賛。「すっきりしていて超おしゃれ。こういう使い方、リノベしたい人におすすめだな」。
冷蔵庫も祖父母が使っていたもの。「National」ブランドです!
洗面台も洗濯機も使い勝手アップ
斎藤さんが「冬は極寒で、修行のようでした(笑)」というバランス釜にステンレスの浴槽だった浴室は、タイル貼りの快適なバスルームに大変身。
洗面室を設けたことで、足が濡れずに洗面台を使えるようになりました。耐震補強だけでなく断熱材も入れたことで、家自体も暖かくなったそうです。
「今の暮らし方に合わせつつレトロさも味わえて、バランスが絶妙ですね」(田中さん)
洗濯機(National製)を階段下に移動し、脱いだ衣類をそのまま入れられるように、洗面室とつながる小窓を設けています。
【取材協力】
SHIP ARCHITECTS
平山真さんと斎藤裕美さんが2015年に共同設立。住宅の新築、リノベーションのほか、診療所、まちづくり、オフィス、家具やプロダクトデザインなど幅広く手掛ける
●お知らせ
田中さんが住宅雑誌『住まいの設計』で2018年から連載している「家好き芸人 アンガールズ・田中が行く!建築家の自邸探訪」が、1冊の本になりました。これまで田中さんが訪ねた個性豊かな20軒のお宅を掲載。加えて、田中さんの素顔に迫る新規記事も充実しています。