ものであふれかえる実家で、両親にどうやって手放してもらえばいいかわからない…。そんな悩みを抱えていませんか。30代で3児の母、片付け収納スペシャリストのおさくさんの両親(60代)も、ものが捨てられないタイプでした。実家の片付けで見えてきた、親世代が捨てられない理由と、手放してもらうコツについて伺いました。

両親にものを手放してもらう工夫を紹介します
両親にものを手放してもらう工夫を紹介します
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20年汚部屋だった私。じつは両親の影響を受けていた

20年以上汚部屋で暮らしていた私。実家に帰るたびに気づくのは、ものをため込む癖は、じつは両親の影響を少なからず受けていたということです。

実家の60代の両親は、ものを捨てられないタイプ。6人家族から2人暮らしになったいまも、大きな食器棚には昔と変わらず大量の食器が入ったまま。母の口癖は「もったいない」。

自分自身、第二子の出産をきっかけに捨て活を始め、片付けられるようになって初めて両親の「捨てられない理由」が見えてきました。

実家の両親が「もったいない」で捨てられない理由

棚に積まれた食器類

両親がものを捨てられない理由には、大きく分けて2つあることに気づきました。

●ものを大切にする世代の価値観

母たち60代は、ものが今ほど豊かではない時代に育った世代です。そのため、「捨てるのは悪いこと」という価値観が、私たちの世代以上にしみついているように思います。

母がよく口にするのは「ゴミではないから捨てられない」という言葉。まだ使える食器、だれかが使うかもしれない日用品…。使わないけど役に立つ可能性があるものを“ゴミ”として扱うことに、強い抵抗があるんです。

私が「使わないなら手放そう」と考えるのに対して、根本的な価値観が違います。

また、実家がある地域は近所づき合いも濃く、葬式などの行事に出ると、手伝いのお礼やお香典返しで食べきれない、使いきれないほどのものを受け取り、捨てられずにどんどんたまっていきます。

●捨て方がわからない

ブラウン管のパソコン、大量の食器、昔のオモチャ…。「これ、どうやって捨てるの?」と母に聞かれたことがあります。

普段は何気なく使っているものでも、いざ処分するとなると方法がわからず、困るものも多くあります。捨て方がわからないから、結局そのまま放置されてしまうんです。