●老後については、まだ具体的に考えていない

中道さん平野さん
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平野 昨年、親しい友人と義理の妹が亡くなりました。そのとき初めて、70代にして初体験でしたが、「人生には限りがある」と実感しました。もともと人生はシナリオ通りには進まないと考えているので、私は遠い未来のことを計画しないタイプ。とにかく行き当たりばったりの人生でした。
同世代の死を経験して、先のことをちょっと考えてみましたが、それでもやっぱり、そんなに遠い将来、老後のことは考えていないのです。ただし、残り時間にはリミットがあるから、「不平不満はあまり言わないで、今ある状況を楽しんだほうがいい」という境地にはなりました。

中道 私も老後のことは、考えているようであまり考えていないですね。今のことで精いっぱい、手いっぱいなので。そうした「今の積み重ねが未来である」と考えていますから、未来のために今、何か特別なことをしようとは思っていないですよ。

平野 もっとも正しい答えだと思います。たくさんの人が10年先、20年先のことを考えて、老後はこれくらいのお金を貯めてとおっしゃっていますよね。そういう話を聞いていると、老後の暮らし方は人それぞれ違うから、おしなべてひとつの回答なんて出ないでしょうと感じてしまいます。老後の暮らしも私は私流かな(笑)。

中道 私の場合、私の母親世代の女性で、輝いている人、職場でも自立して自由に人生を謳歌している人がいらしたので、そんな人生を歩みたいという目的地は設定しています。でも、目的地にたどり着く方法がよくわからずに不安だったのですが、「目的地さえ設定しておけば、方法はいかようにでもなる」という結論に達しました。トライアンドエラーでいろいろ試してみたらいいのかなと思っています。

平野 人生にマニュアルはないのだから、自分を信じて、今を大事に生きていくしかないと思います。それができたらものすごく幸せな人生ですね。

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