戸建住宅は、外構次第でもっと暮らしやすくなる
2つの階段の追加で、駐車スペースから玄関までの最短動線は実現できました。ただし、「移動ルートに屋根がないため雨の日は傘が必要」という点は改善できていません。
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どちらの駐車スペースからも、わずかな距離ですが、屋根のないところを通る必要があります(斜線部分)。
テラス屋根などを追加すれば解決できますが、設置すみのカーポートに加えてテラス屋根を設置となると、さすがに見た目がちぐはぐになってしまうため断念。
そもそも、駐車スペースと玄関の間で「雨に濡れない最短経路」を実現しようとすると、外構の設備だけで解決するのは難しいでしょう。玄関の位置や向き、玄関ポーチの広さや庇(ひさし)の奥行きなど、家本体とも合わせて同時に検討する必要があります。
家づくりの時点で、家本体と外構を一体のものとして検討しなかったことは、筆者の家づくりのなかでも最大の後悔ポイントです。
ただ、逆に、外構計画次第で玄関へのアクセスを最適化できるのは、戸建住宅ならではのメリットとも言えます。あと回しにされがちな外構計画。家を建てるなら家本体と同時に検討することで快適な暮らしをかなえて欲しいと、筆者の経験から強く思います。