●「酸味」は減塩の強い味方。カリウム補給に海藻も常備
すべての画像を見る(全7枚)同じく、減塩でぼやけた味は「酸味」をたすと、さっぱりとしてほのかな塩けも引き立ちます。和食にはしょうゆに合う米酢やレモン、ユズなどの絞り汁を。中華には真っ黒な鎮江香酢(ちんこうこうず)、洋食にはフルーティーなバルサミコ酢をよく使います。
風味により、タレやソース、ドレッシングに多用すると、市販品よりずっと減塩できます。
また、脳出血で入院中、医師によくいわれたのが「カリウム」を不足させないこと。カリウムは体に必要なミネラルの一種で、ナトリウムを排出しやすくして、塩分のとりすぎの調節に役立ちます(※3)。
果物や野菜など幅広い食品に含まれますが、常備におすすめなのが海藻類。メカブ、モズク、ワカメなどは、サラダや酢のものにしやすく、ぬるぬるした水溶性食物繊維もとれてヘルシー。毎日のカリウム補給に食べています。
●加工食品は「食塩相当量」の表示をチェック
最近は調味料に限らず、スナック菓子やレトルト食品にも「減塩」「塩分カット」の文字が。一般的な商品も、パッケージの裏面に注目。2020年4月に義務化された「栄養成分表示」には、カロリーなどと並んで「ナトリウム量/食塩相当量」が記載され、商品選びの目安になります。
50代からは、もはや「減塩」は当たり前なのかもしれませんね。そんな軽やかさで、工夫を楽しみながら減塩習慣を身につけ、元気な未来につなげていきたいものです。
1 厚生労働省「日本人の食事摂取基準」2020年版、ナトリウム 4生活習慣病の重症化予防より
2 厚生労働省「国民健康・栄養調査」令和元年版より
3 厚生労働省 e-ヘルスネット/カリウムより