●「酸味」は減塩の強い味方。カリウム補給に海藻も常備

鎮江香酢
鎮江香酢はコクのある黒酢で、しょうゆ代わりに使うことも
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同じく、減塩でぼやけた味は「酸味」をたすと、さっぱりとしてほのかな塩けも引き立ちます。和食にはしょうゆに合う米酢やレモン、ユズなどの絞り汁を。中華には真っ黒な鎮江香酢(ちんこうこうず)、洋食にはフルーティーなバルサミコ酢をよく使います。

風味により、タレやソース、ドレッシングに多用すると、市販品よりずっと減塩できます。

海藻
海藻はカリウムほか、カルシウム、鉄、ヨウ素なども含むミネラルの宝庫!

また、脳出血で入院中、医師によくいわれたのが「カリウム」を不足させないこと。カリウムは体に必要なミネラルの一種で、ナトリウムを排出しやすくして、塩分のとりすぎの調節に役立ちます(※3)。

果物や野菜など幅広い食品に含まれますが、常備におすすめなのが海藻類。メカブ、モズク、ワカメなどは、サラダや酢のものにしやすく、ぬるぬるした水溶性食物繊維もとれてヘルシー。毎日のカリウム補給に食べています。

●加工食品は「食塩相当量」の表示をチェック

おやつ
おやつはカロリーとともに、食塩相当量が選ぶポイント

最近は調味料に限らず、スナック菓子やレトルト食品にも「減塩」「塩分カット」の文字が。一般的な商品も、パッケージの裏面に注目。2020年4月に義務化された「栄養成分表示」には、カロリーなどと並んで「ナトリウム量/食塩相当量」が記載され、商品選びの目安になります。

50代からは、もはや「減塩」は当たり前なのかもしれませんね。そんな軽やかさで、工夫を楽しみながら減塩習慣を身につけ、元気な未来につなげていきたいものです。

1 厚生労働省「日本人の食事摂取基準」2020年版、ナトリウム 4生活習慣病の重症化予防より

2 厚生労働省「国民健康・栄養調査」令和元年版より

3 厚生労働省 e-ヘルスネット/カリウムより

 

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