●自分の生活に当てはまる“SDGs”を見つけてみて
2020年には、SDGsに主体的に取り組む「SDGsピープル」の第1号に選ばれたのんさん。そのことをきっかけに、趣味でやってきたリメイクが、不要なものに新たな付加価値をつける「アップサイクル」だったと気づいたそう。
「SDGsには『貧困をなくそう』『飢餓をゼロに』など17の目標があって、その12番目に『つくる責任、つかう責任』というものがあります。これは、地球の資源やエネルギーを守るために責任をもって消費しましょう、というもの。服のリメイクもこれに当てはまるとわかって、とても共感しました」
一見、難しそうに思えるSDGsも、のんさんのように普段の生活と関連づけることでハードルが下がり、身近に感じられるように。
すべての画像を見る(全6枚)「最初に『SDGsピープル』の話をいただいたときに、私にはとても背負いきれないと思ったんです。SDGsは、莫大なお金や大勢の人が動く大がかりな取り組みだと思っていたので。でも、日常的に使っているエコバッグやマイボトルもSDGsと関係していると思うと、興味が湧いてきませんか?
17項目の目標をすべて実践するのは難しいけど、私にとってのリメイクのように、自分の生活に当てはまるものをひとつ見つけることで、SDGsへのハードルは下がるはず。そこが突破口になって、“芋づる式”にいろんなSDGsが気になってくるんです。そうやって意識を広げて、いずれはひとりひとりが、当たり前のこととして取り組める環境ができるといいな、と思います」
今年の7月には、のんさんが自らプロデュースするアップサイクルのブランド『oui ou(ウィ・ユー)』がスタート。アーティストの古着を、リメイクによって違う形によみがえらせ、新たな価値を生み出すというプロジェクトです。
「コンセプトは『ライフwith推し』。いつでも好きなアーティストを身近に感じられるよう、バッグインバッグなどの持ち歩きやすいサイズのものを中心に展開していく予定です。推しがいるって、すごく楽しくて幸せなことじゃないですか? それとSDGsを融合させることで、今まで興味のなかった人も関心をもってくれるようになるんじゃないかと期待しています。私なりにSDGsについて考えた答えがこのプロジェクトなので、ぜひ注目してください!」
シャツ¥31900、スカート¥35200(ともにオールドハニー)、イヤーカフ¥58300、リング¥68200、¥176000(すべてイー・エム)