部屋をスッキリさせたいとは思うものの、そもそもどこから片づけ始めたらいいのかわからない…といった人も多いのではないでしょうか? ここでは、50歳から本格的にミニマムな暮らしをスタートさせたという、カナダ在住のミニマリストでブロガーの筆子さんに、まず最初に片づけるべき場所を教えてもらいました。

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まずはここから始めよう~片づけの効果が大きくやる気になれる場所

片づけを始めるとき、「はて、どこから取りかかっていいものやら」と途方にくれることがあります。結果的にきれいになれば、どこからやってもいいのですが、手をつける場所を決められず、スタートできないときは、こんな場所からやってみてください。すぐに効果が表れ、モチベーションがアップしますよ。

 

●1.通路

通路
※写真はイメージです(以下同)
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片づけには、ゴミや不用品を袋や箱に入れて搬出する作業がついてまわります。そこで、まず通路を確保しましょう。

部屋のドアやふすま、障子のまわりになんとなく置いてあるものは一掃します。廊下のはしに並べてあるものも取り除いたほうが、スムーズにものを外に出せます。余計な飾りも取っ払いましょう。私の実家にあるような、じゃらじゃらとうるさい珠のれんは移動を妨げます。

もちろん床のあちこちに置いてあるものも、拾って捨てるか所定の場所に戻してください。自由に動けるようにすると、普段の家事も楽だし、万が一災害にあったときも、最短距離を逃げることができます。

 

●2.よく使う場所

リビング

自分や家族が毎日のように使う場所、そこにいる時間が長い場所を片づけてください。たとえば、キッチン、居間、玄関、浴室、洗面所、トイレなど。

居間の中でも、テーブル、テーブルまわり、ソファなど、よく使うスペースからきれいにしていきましょう。いつも使う場所が片づいていると、とても快適に暮らせます。

よく使う場所には、たいてい「頻繁に使うもの」や「ちょっと前によく使っていたもの」が転がっています。「なくした」と思っていたものが出てくることもありますよ。

 

●3.インパクトのあるもの

ピアノ

処分すると世界がガラリと代わりそうなものから片づけると、すぐにシンプルライフの醍醐味を味わえます。たとえば、居間のスペースを取っているだれも弾かないピアノや、バッテリーが上がらないためだけに、ときどき無理やり乗っている車など。

「捨てると私の生活が大きく変わるものってなんだろう?」と考えてみると、いくつか思いつくでしょう。大きなものを捨てるときは、1日1回15分ぐらいの作業に細分化するのがおすすめです。ピアノなら、最初の15分は、ネットで捨て方や業者をリサーチするといいでしょう。

 

●4.小さな収納スペース

ポーチ

財布やポーチ、ジュエリーケース、バッグなど、小さな入れ物や収納スペースの片づけはすぐに終わるので、「私でもできた!」という達成感が簡単に得られます。このような小さな成功体験を積み重ねると、自信がつくし、「捨て力」もついてきます。

食器棚やタンスを片づけるときも、「この小さな引き出しを1つだけ」とか、「この棚の左半分だけ」というように区画をつくって始めてください。これまであまりものを捨てたことがない人ほど、どこまでもハードルを下げて開始しましょう。