地域の交流も深まる、保育+移住体験パッケージ

●北海道[厚沢部町]

アスパラ収穫の様子
アスパラ収穫の様子。写真は親子で体験したときのもの
すべての画像を見る(全8枚)

道南にあり、四季折々の自然が楽しめる厚沢部町(あっさぶちょう)。子育て世代に向けて、移住体験と保育園の一時預かりをパッケージにしたプランを実施しています。

子どもたちが通う保育園は、町の認定こども園「はぜる」。地元の子どもたちと一緒に、芝生や築つき山のある広い園庭や地元木材でつくられた遊具で元気いっぱいに遊べ、学べます。

時季が合えば野菜収穫や遠足にも参加可能。一方、大人はWiFi完備の移住生活体験用住宅でリモートワークに専念。仕事が終われば、マイタケの工場見学や郷土料理づくりなど、さまざまな体験を通して地元の人と触れ合えます。

 

認定こども園「はぜる」の全景
認定こども園「はぜる」の全景

「今年4月から12月までの利用者84組が決定。キャンセル待ちは90組以上です。利用者の中には『保育士さんに子育てを相談できてうれしかった』と話す方も。リピーターも多く、実際に移住した家族もいます。町では移住や2拠点居住に限らず、子どもたちが大人になっても、さまざまなかたちで町とのつながりを持ってもらえたらと願っています」と、担当者。

●問い合わせ:厚沢部町 政策推進課 TEL 0139・64・3312

 

漁村体験やキッズスペースで地元の人、移住者との交流も

●三重県[鳥羽市]

漁師体験
「Anchor.漁師の貸切アジト」による漁師体験。写真は牡蠣イカダでの体験シーン

伊勢志摩国立公園のある鳥羽市では、ワーケーションやテレワーク促進のため、既存の宿泊施設などを整備。関係人口創出と観光産業の多角化を図る「鳥羽市ワークスペース整備事業」として、民間事業所と連携してワ—ケーションに取り組んでいます。

たとえば「Aアンカーnchor.漁師の貸切アジト」は、企業研修などを目的とした団体向け宿泊施設。WiFiなどの設備が整えられていて、一棟を借り切っての利用となります。また、漁村アクティビティとして楽しめる漁師体験も人気です。

利用者からは、「自分が獲ったものを食べるという、自給自足の体験は興味深かったです。オーナーや地元の方、移住者さんとの交流会もあり、地域のよさを感じられました」と好評。

 

「扇芳閣」の子ども用スペース
ワーケーション利用者がくつろぐ「扇芳閣」の子ども用スペース

また、ファミリー層のワーケーション向けとなる「扇芳閣」は、大人と子どもが充実した時間を過ごせるように、託児スペースや仕事スペースが整備されています。市の担当者は、「これらの整備により、子育て世帯が滞在したい町にしたい」と話します。

●問い合わせ:鳥羽市 企画財政課 TEL 0599・25・1227

関連記事

子育てしやすい家づくり。間取り、洗面所…5年住んで満足&後悔したこと築100年の古民家を28万円で購入、DIYリノベに奮闘中。人気YouTuberの日常生活音楽とサーフィン、そして子育て。ログハウスで始めた移住生活