●こだわり3:なにもない部屋にしたい
すべての画像を見る(全4枚)雑誌やインスタグラムなどで見る、ミニマリストのスッキリした部屋。ものが非常に少なく、「これなら片づけも掃除もラクそうだ」と、あこがれる人もいるでしょう。ただ、安易に真似をするのは、おすすめしません。
「じつは、本当になにもない部屋は住みにくいんです。私の自室は常駐の大きな家具は一つもありません。ノートパソコンで作業するための折り畳み式のローテーブルがありますが、このテーブルがなかったときは、床にパソコンを置いて作業をしていて身体的に疲れました。私の例は極端かもしれませんが、なにもない部屋にすることが目的になると、自分の心地よさは二の次になり、本末転倒になりかねません」
筆子さんは、ミニマリストは、なにもない部屋にすることが目的でそうなったのではなく、不要なものを手放した結果、ものが少ない部屋になっただけだといいます。
「ミニマリストのなにもない部屋は、あくまでも結果であって、ゴールではなかったはずです。それを踏まえ、『とにかくなにも置かないようにしよう』と気張らないでください」
快適に暮らすためにものを捨てた結果、本当は残した方がいいものまで捨ててしまって、また買い直すケースもよく聞きます。
「こだわり」を持っているはずなのに部屋がごちゃついている人は、上記3つの「不要なこだわり」がないか、見直してみてはいかがでしょうか。
筆子さんの書籍『本当に心地いい部屋』(大和出版)には、ここで紹介した以外にも居心地のいい部屋をつくるためのポイントが満載。ぜひチェックしてみてくださいね。
本当に心地いい部屋:ものが少ないからくつろげる、満たされるから帰りたくなる
毎朝目覚めるのが楽しい、家事や仕事に集中できる、夜は心から落ち着ける…そんな部屋にしてみませんか? この本では、「一番いたくなる場所」のつくり方を、ミニマリストでカナダ在住の人気ブロガーが教えます!