●将来のために健康にはお金を使うけど、「幸せそう」なことには使わない

健康
(C)いしいまき・オーバーラップ
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また、いしいさんの夫の節約法は、すべてを切りつめるのではなく、健康に関することにはお金を使うなどメリハリがあったことも、無理なく続けられた理由の一つに。

「たとえば、体調を崩しては本末転倒だからと、冷房や暖房などの水道光熱費はケチらない。お風呂も毎日浴槽に湯を張り、1日の疲れを取っています。食材も安いからといって炭水化物が多めの主食ばかり食べるのではなく、野菜や魚肉をバランスよく取り入れたり、プロテインを買ったり。靴も履きやすさを考慮してつくられたものを買うし、定期健診もしっかり受けていますね。私も、毎日湯舟に浸かるようになって、健康的になりました。これが結婚後いちばん変わったことかもしれません」

使えるお金が限られていると、なににお金を使うか優先順位が限られてきます。いしいさんの夫の場合、健康維持が第一優先でした。それを受け、いしいさんも優先順位を見直すようになったと言います。

「自分はなにが好きでなにを大事にしたいかを考えるようになり、目先のことではなく10年20年先の人生を念頭にした節約を意識するようになりました。そうすると、世間的に『幸せそう』なことにお金を使うことや、人と比べてどうこうといったことへの優先順位が低くなっていったんです。要は、見栄のためにお金を使うことがなくなった。

たとえば、これまではスーパーで割引シールがついた商品をレジに持って行くとき、それだけ買うと恥ずかしいので、必要もないのにほかの定額商品もあわせて買っていました。それが今は、割引シールのついたおまんじゅう1個だけを堂々と買えるようになりました(笑)」