40代の夫婦と2人の男の子の4人が暮らす注文住宅事例です。注目は2階の勉強専用のスペース。これとは別につくった子ども部屋は、遊びや趣味のため、また、寝るために使います。加えて整理整頓を簡単にできる工夫が、家じゅうのそこかしこに。24坪の敷地でも、すっきり快適に過ごせるお宅となっています。
すべての画像を見る(全22枚)家じゅうに子どもの居場所を散りばめたプラン
Yさんの家 大阪府 家族構成/夫40代 妻40代 長男14歳 次男8歳
設計/守谷昌紀(アトリエm)
この家のこだわりポイント
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1.遊びと学習を分ける子どもスペース
2.来客を迎える大きな庇(ひさし)
3.収納の面積を大きくして片づけをラクに
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4.中央に水回りを集約して家事動線を効率化
1.LDKから離れた位置に独立した学習室を
2階のいちばん北側、LDKから離れた場所には、約2畳のスタディスペースが設けられています。
「ここは学習専用の空間なので、気が散らないようにオモチャやマンガは置かないのがルール」と妻。遊びのスペースがほかにあるからこそ、実現した空間です。
2.机はあるけれど…。子ども部屋は遊びの領域
1階に2つ並ぶ子ども部屋はベッドと机、収納がひとつのシンプルな空間。ここは勉強以外の趣味などに打ち込む空間となっています。現在長男はウレタンマットを使ったマスクづくりに夢中。
3.LDKの収納は両親の領域。でも1か所だけ例外を
LDK東側の壁面収納。上段は季節ものや使用頻度の少ないもの、下にいくに従って日常のこまごまとしたものを収納。子ども用のスペースはありませんが、菓子がしまってある場所は子どもにも開放されています。
4.LDKの真上がロフト。常に子どもの気配が伝わります
家族がもっとも長い時間をともにするLDK。ロフトはその上部でひとつながりの空間となっているため、互いの気配が伝わります。「柵から足が出せるように設計された、子どもたちお気に入りの場所です」(夫)。
5.1階廊下の本棚に家じゅうのマンガを集約
2階のスタディスペースと子ども部屋を生かすために、マンガなどを収めた書棚は1階廊下に集約されています。「読んだら戻す」が徹底されているため、子ども部屋も乱雑にならずにすんでいます。
6.朝日を浴びて1日がスタート
長男お気に入りの場所がロフト脇の東側開口部。ここから朝日を眺めるのが日課なんだとか。「長男の影響ではありませんが、夫婦そろってソファで朝日を浴びるのが、この家でのルーティンになっていますね」(夫)。
7.広々したロフトは子どもが自由に遊べる場
キッチンの上に広がるロフトはエアコンも備わり6畳強の広さがあります。
ここは子どもの遊び場で、オモチャもきれいに収納されています。「実用的な広さがあるので、子どもたちものびのび過ごしています」(妻)。