間取り図と外観、周囲の環境について

平面図
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敷地は細長く、3方は隣地に囲まれています。

 

バルコニーの大きなせり出しが印象的な外観

バルコニーの大きなせり出しが印象的な外観。「ゲストに雨が当たらないよう、軒を大きくとリクエストしました」(妻)。

 

階段下に設けられた駐車場への出入り口

階段下に設けられた駐車場への出入り口。「ハッチバック式のクルマなので、荷物の出し入れにとても便利。クルマで旅行するときにも、家族の荷物を積み込むのがとてもラクです」(夫)。

 

機能を交通整理したらすべてがうまくいく家に

LDK見下げ
ロフトから見下ろしたLDK。互いの気配が伝わり、親子どちらも安心して過ごせます

夫婦と子ども2人が暮らすYさんの家の特徴は、2階に設けられた学習スペースです。「子どもたちの勉強と生活の場をきちんと分けること、それが新居を建てるときにまず考えたことでした」と設計当時を振り返る妻。

それまで暮らしていたマンションでは、長男が勉強している部屋に洗濯物を干さざるを得なかったり、収納の少なさから片づけがうまくいかなかったりと、ストレスフルな毎日だったのだとか。

 

LDKの収納
LDの東側には大容量の壁面収納が。「テーブルやキッチンカウンターが散らかる原因となるものを全部収納できるので、片づけのストレスから解放されました」(妻)

新居はそれを解消するために、「セパレート」をテーマにしました。「学習スペース学習だけのため、ロフトは子どもが遊ぶためだけ、リビングの収納には子どものものは一切置かないなど、機能をメリハリをつけて分けたら、すべてがうまくいく家になりました」(妻)。

そうやって空間の機能を絞るとものの居場所が定まり、整理整頓が簡単にできるようになったのだそう。「片づけがうまくいかず、家に帰るのがいやだったマンションとは対照的に、新居では家にいることが楽しい」と妻。

 

1階の廊下
1階の廊下にはつくりつけの棚が設けられていて、本や玩具などが収納され、居室をクリーンにキープ

設計した建築家の守谷昌紀さんは、敷地の1階に駐車場スペースと個室、2階にLDK、水回り、学習室というプランでYさんの要望に応えています。

特筆すべきは天井の高い開放的なLDKと学習室。とくに学習室はLDKから離れた北側の端に位置する小さな空間ですが、閉じた小さな空間だからこそ勉強に集中できる、と子どもたちからも高評価。コンパクトな中に、思い描いた空間と機能を見事に実現しました。