作業は大変ですが、床をDIYでリフォームしたいという人は意外といます。東京西部の山奥に築50年超の別荘を所有する日刊Sumaiライターもそのひとり。目指したのは、素足で歩ける床にすること。3種類の床材を場所ごとに使い分けてDIYした結果を語ります。
すべての画像を見る(全20枚)リビングには置くだけで使える、ヒノキのパネルを
まずはリビングから。だいぶ前に白いカーペットを敷いたのですが、だんだんと汚れが気になるようになり、フローリングに交換したいと思っていました。
選んだのは、岡山県西粟倉(にしあわくら)村を拠点に木材製造などを手がける「西粟倉森の学校」の「ユカハリ・タイル ひのき」。パネル状に加工したヒノキ材の裏面にゴムシートを貼った床材で、置くだけで無垢の床が手に入ります。
断熱材を敷き込んだ上に並べました。
オスモカラーで塗装して、汚れもしっかり防止します。
適度に節の入った表面がすてきです。素足で歩くと無垢材ならではのすべすべした優しい肌触り。そのせいで靴下を履いているときにツルッと滑ることもあるのはデメリットかもしれません。でも、フロアタイルなどと比べると温かみも感じられるので、素足で暮らしたい人にとってはぴったりの床材です。
使っているうちに、細かいヘコミやスレもついてきました。個人的には無垢材の傷は仕方ないものだと思っていますが、気になる方にとってはマイナスポイントでしょう。
廊下は汚れや傷に強い「ココフロア」を
続いてはリビングの先にある廊下の床材。
サンゲツの「ココフロア」を張りました。
ビニールの繊維を編んで織物状にしたユニークな床材です。
この廊下は玄関とつながっているので、荷物を置いたり、汚れが入ってきたりしやすい環境です。その点、ビニール製のココフロアは丈夫で傷つきにくく、気軽に水ふきもできて掃除しやすいのがメリットです。
ビニール製というと触り心地が気になるかもしれませんが、足裏にくっつくようなイヤな感触はありません。板の間だったときの廊下と比べると、冷たさもぐっと軽減されました。
裏側はゴムシートなのでカッターで簡単にカットでき、フロアタイル用の接着剤で張りつけられます。DIYにおすすめです。
場所は変わりますが、こちらは筆者が管理するマンションの一室での施工例。市松模様で和室っぽさを出してみました。色選びと並べ方次第で雰囲気がガラリと変わるのもおもしろいです。
難点を挙げると、編み目に汚れが入り込みやすいので、砂のようなこまかい汚れを気にする場所には不向きだということでしょうか。