CASE3.寝室の照明には、明るさを調整できる「調光機能」つきがおすすめ

寝室の照明は調光機能がいい
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寝室の照明は睡眠直前まで使うので、とても重要になってきます。間接照明のみで明るさを確保できれば、くつろぎの空間となります。できれば明るさを無段階で調整できる「調光機能」を取り入れたいところです。

 

寝室の照明例

「暗いよりは明るい方が…」としてしまいがちですが、用途にあった照明計画がとても重要です。

 

ベッドサイドに照明の例

ホテルを思い浮かべるとわかりやすいかもしれません。ベッドサイドにスタンドがあれば、読書なども問題ありません。「くつろぎ」と「明るすぎない」は親密な関係なのです。

 

CASE4.玄関は外部の灯りや間接照明で、印象的な演出を

玄関の照明例

玄関も、それほど明るさを必要としない空間です。目線の先にある中庭に、庭木を照らす照明を配置しました。外部とのつながり感を強調してくれます。

 

飾り棚の足下に間接照明の例

飾り棚の足下に間接照明を配置しました。石張りの壁を上部から照らす照明を配置することで、より印象的な空間にすることができます。一歩進んだ、演出としての照明計画です。

 

CASE5.洗面、トイレはホテルライクな照明を取り入れると楽しい

水回りの照明計画

洗面、トイレなども照明計画で、まったく違った印象になります。鏡の後ろから、間接照明の光が漏れるようデザインしました。壁面の白いタイルが光を反射し、壁面自体が照明器具になっているともいえます。

 

ホテルライクな水回りの照明

浴室、洗面、トイレとつながることで、ゆったりとした空間になりました。普段の暮らしと、ホテルに宿泊する場合をまったく同じにはできませんが、照明計画において取り入れることができる部分もいろいろあります。

 

間接照明でアールになった壁面を照らす

こちらの洗面は、間接照明でアールになった壁面を照らし、ホテルライクな空間を演出しました。

 

洗面の照明

洗面の壁に青系のモザイクタイルを貼っているので、白系の(色温度の高い)照明を採用しました。オレンジ系の(色温度の低い)照明を使うと、青系の色はくすんでしまいます。

アクセントクロスを使う場合なども、もともとの色をきれいに見せたいのなら、照明器具の色温度には十分注意しましょう。

 

トイレの遊び心のある照明

トイレは小さな空間ですが、ペンダントライトをプランしてみました。遊び心をもって計画すると、ひと味違った雰囲気になる例です。

 

CASE6.外部はアッパーライトが効果的!アウトドアリビングの照明も忘れずに

外部の照明計画

最後は外部の照明計画についても解説してみます。植込みの中に、アッパーライトと呼ばれる上向きの照明器具を計画しました。

 

日の光とは逆から照らす外部照明

日の光は上から下を照らすので、まったく違った印象になるのです。

 

庭木を照らす

庭木を照らすとその影が、幻想的な景色を演出してくれます。庭木は生き物なので、変化していくことも楽しみとなります。

 

アウトドアリビングにも照明を!

アウトドアリビングにも照明があると、さらに価値が高まります。外部の照明は環境に左右されますが、光源が小さいほうが優しい空間になるのは室内の照明計画と同じです。

 

照明計画は、家づくりの最終仕上げ。昼も夜も楽しい家づくりを!

実例をあげて、LDK、寝室、玄関、水回り、そして外部と、照明計画のポイントを解説しました。照明がおうち時間に与える影響が、わかっていただけたと思います。家づくりの最終仕上げともいえる照明計画は、やはり経験がものをいいます。専門家に相談して進める方がよいでしょう。

夜景が美しいのは、その明かりのひとつひとつに、人のぬくもりや暮らしを感じるからだと思います。照明の種類、色温度にも注意して、昼も夜も楽しい家づくりに生かしてください。

 

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