インテリア、プロダクト、建築など幅広く手がけるフランス人デザイナーのグエナエル・ニコラさんと、公私ともにパートナーである宮元玲子さん。ふたりと子どもたちの住まいは、ブラックで統一したキッチンと、4畳半もあるソファが特徴的なマンションの一室。フルリノベ―ションで生み出した、アーティスティックな住まいを訪ねました。
すべての画像を見る(全15枚)家族のだんらんは四畳半のソファで
約188㎡の空間をスケルトンにすると、まずは生活の中心となるリビングに、ニコラさんがデザインしたソファ「C-1」を配置。5つのソファを組み合わせた、4畳半大の正方形になっています。
「ソファというより、畳の部屋のよう。うちは畳の文化なんです」とニコラさん。ゴロゴロしたりテレビを見たり、ときには食事をしたりと、家族のくつろぎの場に。
明るい窓際にはオリジナルのダイニングテーブルとベンチを。正面のアートは、陶器の花びらを1枚1枚ピンで留めたものです。
この住まいのデータ
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▼家族構成
夫婦+子ども2人 -
住居兼用として建てた家がスタッフ増によって手狭になり、近所の賃貸マンションで暮らしていた。その後、住んでいたマンションが分譲されることになり、購入してフルリノベーションを行った -
専有面積/187.62㎡ 工事費/1160万円(税・設計料込み)
料理が映えるブラックキッチン
レストランで見たというキッチンにインスパイアされて、ブラックで統一したワイドかつオープンなキッチン。オープンなLDKのなかでも、ひときわ存在感を放っています。
「キッチンはオープンスタイルにしたかった。だから、黒。使っていないとき、白いキッチンってさびしくない?」とニコラさん。黒をバックにして、料理もより鮮やかに映えるのだそう。
キッチンには奥行きがたっぷりあり、カウンター部分にハイチェアを置いて朝食をとることも。
「平日の忙しいときは私、週末は夫が料理をすることが多いかな」と宮元さん。シェフを呼んでパーティをすることもあるそう。キッチンの引き出しには、パーティにも対応できる大量の食器が収納されています。