いつもすっきり整頓された家には、細かい収納のルールがあってそれがきっちり守られていて…いえいえ、そうとも限りません。
むしろ、自由でラクなやり方だからこそ、きれいが続く。そんな「ゆる収納」の達人・botaさんのお宅は、ものがわかりやすく配置されていて使い勝手が抜群。
「面倒くさがりの私でも、無理なくきれいが続けられる収納のコツを見つけたら、ラクに片づくようになったんです」とbotaさん。
その収納術をたっぷり紹介します!
道具の多いキッチンは、見せる収納が断然便利!
オープン棚に並べたり、壁面につるしたり…。ものをしまい込まず、さっと手に取れるようにすれば、扉やフタをあけしめする手間をカット。
道具が出し入れしやすいと、動作に無駄がなく、日々の家事がぐっとラクになります。
●よく使うツール類はしまわずつるしておく
すべての画像を見る(全14枚)鍋つかみ、鍋敷き、セスキ水などキッチンで頻繁に使うものを壁面に。
「サッと取れて作業の手が止まりません。ホームセンターで見つけた丸棒に、フックをかけてつるしています」
●調理台回りにちょい置きスペースをつくっておく
レンジフードの内側にマグネットフックを複数待機させ、調理中のツール置き場に。調理しながらサッと引っかけられます。
「空中収納で、調理台も広々。作業がはかどります」
●棚にピンを打つだけで、便利なハンギング収納に
カラーボックスの上の壁棚にもピンを打ち、引っかけ収納。
「ヤカンからお湯を注ぐとき、鍋つかみをちょい置きしたりします。バナナもつるせるんですよ」
●食器棚代わりにカラーボックスを使えば出し入れがラク
キッチン背面に白いカラーボックスを並べ、食器をオープン収納に。
「ひと目で置き場所がわかり、ダイレクトに手が届くように。出し入れがパッとでき、準備や片づけのスピードが上がりました」
お出かけグッズも取り出しやすいところに定位置を。外出前の準備がスマートに
外出前はとかくバタバタしがち。持っていきたいものをあれこれ探すけど、見つからない!
そんなお出かけ準備をあわてずスマートにこなすためには、玄関まわりも「しまい込まない収納」がおすすめです。
●死角になる高い位置に傘をつるして取りやすく
生活感の出る傘は、玄関ドアから見えないゲタ箱の側面に。アイアンバーを高い位置に取りつけ、傘の持ち手を引っかけています。
「先端をつかむだけで持ち出せるんです。視線からも外れるので、玄関がすっきり」
●お散歩グッズはすぐ持ち出せるドア裏に
以前は階段下収納にしまっていたという犬のお散歩グッズ。
「戻すのが面倒で、つい放置しがちに。玄関ドアに変更したら、ストレスがなくなりました」
マグネットクリップを留め、持ち手を引っかけるだけ。
●有孔ボードを活用して玄関で必要なものをサッと取れるように
階段下の収納スペース正面の壁に有孔ボードを設置。ゴミ出し用の麻ひもや洋服ブラシなど、玄関回りで使うものを引っかけています。
「すぐ手に取れるので、忙しい朝でもあわてません」
有孔ボードの穴に、カットした丸棒やS字フックをイン。
「そこそこ厚みのあるものでも好きな位置につるせるのでおすすめです」
掃除や洗濯も道具がさっと手に取れると効率よく時短に!
掃除がおっくうにならないためには、気づいたときにパッと動くこと。「あとでいっか」とため込むと、どんどん面倒に…。
使う道具を出し入れしやすくしておくことが、ラク家事のポイントです。
●モップは壁につるしておけば、いつでも掃除がスタートできる
フローリングワイパーやモップは、階段下収納の壁にフックを使ってつるして収納。パッと手に取れるので、掃除のタイミングを逃しません。
「浮かしておけば、床掃除もしやすいですよ」
●お気に入りの洗剤を棚の手前に並べて
しまい込みたくなる洗剤や掃除ブラシは、洗濯機上の棚に置き場をつくっています。出しっぱなしですが、散らかって見えず使い勝手もよし。
パッケージがおしゃれな洗剤ボトルは、1列に並べて見せる収納に。左から液体洗剤、衣類用芳香剤、柔軟剤、漂白剤の順に置いています。
「使う順番どおりに並べれば使い間違いがなく、いつもお気に入りの風景で洗濯意欲が上がります」
●お風呂掃除用のブラシはドア横につるして収納
浴室の入り口そばに、掃除グッズ置き場を。洗面ラックにフックで引っかけ、乾かしながら収納しています。
「わざわざ取りに行かずにすみ、気づいたときに掃除ができる。ずぼらな私にぴったり(笑)」
●部屋干し用スプレーはポールにかけたままに
リビングにある物干しスペース。防臭スプレーはおしゃれなボトルを選び、ポールに引っかけたままに。
「帰宅した子どもたちが、自分で服にスプレーするのにも使っています」
●水やりボトルを鉢の後ろにスタンバイ
忘れがちな水やりは、気づいたときにできるよう、給水ボトルをそばに。
「白いものを選べば、リビングの壁に溶け込んで、悪目立ちしません」
日々の暮らしの中でよく使う道具は、きちんとしまい込まなくてOK。取り出しやすくしておけば、家事がぐっとラクになります。
ぜひ試してみてください。
※重いもの、とがったものをつるす場合は、フックやバーなどの耐荷重を確認してください。また、お子さんがケガをしないよう、設置する場所にご注意ください。