スターバックスが2020年までにストローの使用廃止を発表するなど、使い捨てプラスチック製品の削減が注目されています。

その背景について、プラスチック循環利用協会の冨田斉さんに聞きました。

注目されるプラスチックを減らす運動。子どもに伝えたい環境への影響とは?

イラスト親子海辺でゴミ拾い
川岸などの気軽なポイ捨てが、環境に深刻な影響をもたらすことに
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「プラスチック容器などを無造作に捨て、海に流れ着く『海洋ゴミ』が環境に深刻な影響をもたらしています。海洋生物の体を傷つけるほか、紫外線や波などで風化して微小になった『マイクロプラスチック』を魚が食べることで、生態系への影響も懸念されています」

海洋ゴミは2015年頃から国際会議の議題に。そして今年、EUが使い捨てプラスチック製品の使用制限を表明しました。

●「海洋ゴミ」を増やさないために、家庭でできることは?

本格的な取り組みが加速する今、家庭でできることはあるでしょうか。

「『海洋ゴミ』は、ゴミ捨ての際に守られないひとつひとつの『マナー違反』が積み重なったもの。ひとりひとりの日常レベルの行動が海の環境を守ります。まずは『自治体のルールに基づいてゴミを捨てる』という基本に立ち返ることが大事です」

決められた日時にゴミを出すのは基本中の基本。ゴミが放置されていると、カラスなどが運んでしまったり、風や雨で流されたりして、結局海にいきついてしまうことに。それを防ぐためには、ゴミにネットをしっかり被せるなども有効です。

「プラスチック製品をはじめとするゴミをポイ捨てしない、ペットボトルやトレーはリサイクルゴミに出す、スーパーやコンビニで不要なレジ袋はもらわないなどをあらためて習慣にしましょう。お子さんと一緒にクリーン活動に参加してみても、意識が変わるかもしれません」

【監修/プラスチック循環利用協会・冨田斉さん】