幸栄です。パン教室「toiro(トイロ)」を主宰しています。初めてパンを焼いたのは、長女の出産から1か月後のこと。あの日から試行錯誤を重ね、今は卵とバターを使わないパンのレシピをつくっています。パンを焼きながら、2人の娘の母としても、楽しみや大変さをたくさん感じる日々。毎日のなかで見つける、ささやかな幸せや楽しみをつづっていこうと思います。
春の訪れを目で見て感じる、愛らしいお花アレンジをご紹介します
日々パンを焼いている私。春夏秋冬、常温で進むパンの発酵を見つめているので、その発酵の進み具合で、季節の移り変わりを感じることができます。寒い日はまだ続いていますが、心なしかパンの発酵も進みやすくなってきました。春はもう訪れている寒さ、だなぁと。
春はお花屋さんも色鮮やかさが増し、いろいろなお花に目移りしてしまう季節。今日は、パン教室の試食のときに飾っているお花をいくつか紹介。
●ミモザの明るい黄色が、春の明るさを体現
これは、ミモザと小さめのチューリップ、スイートピー、黄色系でまとめたときの一枚。
なんでも、今年はミモザがあまりたくさん出回っていないそう。お店で見かけたら迷わずに手に取って連れて帰った方がいいかもしれませんね。
黄色だけでももちろんかわいいのですが、やわらかな白が入ると温かみが増して、ぐっと春らしさを感じることができますよね。
●甘いけれど甘すぎない、紫のビオラのおみやげ
これはまだまだ寒い2月の初旬におみやげでいただいた、ビオラの花束。こちらも紫系で統一されていて、ほかの色をあえてあまりたさないことで甘いけれど、甘すぎない。そんな雰囲気でとっても私好み。
それに、おみやげがお花だなんてすてきですよね! いつも、ついお菓子などの食品を選んでしまう食いしん坊な私ですが、お花もいいなぁ。さっそくマネしたいと思いました。
●おひなさまにドライフラワー、和と洋の取り合わせが意外としっくり
そしておひなさまを飾っている方も多いと思うのですが、こんな風にドライフラワーを添えてもすてき。
わが家のおひなさまはいつもこの、佐土原人形。出すのも片づけるのもとっても気軽だし、なにより表情が柔らかくて大好きです。最初はおひなさまだけ飾っていたのですが、食器棚の上に置いてあった白っぽいドライフラワーを、細めの花ビンに挿して並べてみたら、和と洋ですが、不思議なほどしっくりきました。
お部屋に暖かい色のお花を加えて、待ちに待った春を感じてみませんか。
【幸栄(ゆきえ)】1979年広島県生まれ。「はな」と「ひな」2人の娘をもつ。モデルとして活躍したのち、長女の出産を機にパンづくりに出合う。ベッカライダブルハウスにて、製造補助をしながらパンについて学び、2010年から卵とバターを使わないパン教室、
toiroを始める。著書に『
「ちょっとのイースト」で作る ベーグルとピザの本(生活シリーズ)』(主婦と生活社刊)、『
パウンド型で焼けるおいしい食パン』(家の光協会刊)、『
あかちゃん、こども、おとなのパン―はじめてのパンづくり』(アノニマスタジオ刊)などがある